職場のハラスメントを今すぐ止めたい|怒鳴る・無視・セクハラ・LINE別の対処

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職場のハラスメントを止めたいとき、最初にやることは状況が違ってもほぼ同じです。その場で身を守り、起きたことを日付つきで書き留め、止まらなければ会社へ文章で相談する。この順番で動きます。違うのは、その場での言い方と、記録に残す中身です。

この記事は、状況別に「どんなときに」「最初に何をするか」「詳しくはどの記事か」を並べたまとめです。自分の状況の節だけ読んでも使えます。複数が重なっているときは、いちばん頻度が高いものから手をつけてください。

止めるために使える手段は、相手に断る、記録を残す、社内の窓口に相談する、会社の外の窓口に相談する、休む、辞める、の順に重くなります。軽いものから順に試す必要はなく、体調が崩れているなら、最初から休むことや社外の窓口を選んで構いません。

大声で怒鳴られる・大勢の前で叱責されるとき

怒鳴られている最中は、反論しても相手の興奮を上げるだけになりがちです。距離を一歩とる、「少し気分が悪いのでお手洗いに行ってきます」と席を離れる、といった形で場を切るほうが安全です。戻ったら、日時、場所、言われた言葉、その場にいた人を1分以内にメモします。

その場の動き方と、相談資料の作り方は上司に怒鳴られるときの対処法の記事にまとめています。会議室やフロアで大勢の前で叱られる「見せしめ」型には、切り返し方と報告の手順を載せた大勢の前で叱責されるときの記事が向いています。

叱責のあとに、自分だけ情報が回ってこなくなるケースもあります。その場合は、次の「無視・仕事を外される」の節も読んでください。

人格否定・無視・仕事を与えられないとき

「使えない」「お前はいらない」のような人格を否定する言葉は、言われた言葉をそのままメモに残すところから始めます。「ひどいことを言われた」と書くより、「営業会議で『お前みたいなゴミに払う給料はない』と言われた」のように原文で書くと、後から使えます。手順と切り返しは職場で人格否定されたときにまずやることの記事にあります。

挨拶を返されない、会議の案内が来ない、自分だけランチに誘われない、といった無視や仲間外れは、厚生労働省が示すパワハラの類型に含まれます。特定の個人だけが無視しているのか、職場全体でそうなのかで、会社への伝え方が変わります。確認の仕方は無視・仲間外れが続くときの最初の対応の記事で読めます。

逆に、仕事をわざと与えられない状態もあります。パワハラの過小要求に当たる可能性があり、仕事がない時間に何を記録するかを仕事をわざと与えられない・干されたときの記事に書きました。

セクハラを止めたいとき(上司・同僚・取引先・飲み会)

セクハラは、加害者との関係で最初の一手が変わります。相手別に記事を分けています。

セクハラは、環境型と、拒絶したことで不利益を受ける対価型の2種類に大きく分けられます。どちらなのか分からなくても、不快だと感じた時点でメモを始めて構いません。

LINEやDMがしつこいとき

業務と関係のない連絡が夜間や休日に続く、断っても誘いが繰り返される、性的な内容が混じる、といった場合は、ハラスメントに該当する可能性があります。ただし該当するかどうかは状況で変わるため、会社の窓口や労働局で確認する形が確実です。

止め方は3段階で、やんわり断る、はっきり断る、記録して相談する、の順です。最初の返信は「夜はスマホを見ない習慣にしているので、連絡は日中の業務時間内にお願いします」のような一通で足ります。ブロックや既読無視のリスク、連絡別の返信文例は上司からのLINEがしつこいときの記事で確認できます。送られてきたメッセージを証拠として残す方法はLINE・DMのハラスメントを証拠に残す方法の記事にあります。

無理なノルマ・監視・育休や妊娠への圧力があるとき

業務のやり方に見える形のハラスメントは、「これは指導なのか」で迷いやすく、一人で抱えるうちに時間が過ぎます。迷う段階でも、仕事量や指示を記録に変えておけます。

断っても止まらないとき:会社に文章で相談する

自分で断っても止まらないなら、会社が対応する段階です。会社にはハラスメントの相談に応じる体制を整える義務があるので、わがままを言いに行くことにはなりません。

相談の順番は、まず自分の記録を整え、次にメールで相談の依頼を出し、面談で事実と要望を伝え、面談後に確認メールを送る、という流れです。記録の整え方は時系列メモの書き方テンプレに、人事へのメールはパワハラ相談メールの例文の記事に、面談で話す内容は3分間の台本の記事にあります。

加害者が直属の上司のときは、上司を通さない窓口を使います。人事部、社内の相談窓口、上司の上の管理職、労働組合、社外なら労働局や弁護士です。選び方は直属がハラスメント加害者のときの相談ルートの記事にまとめました。信頼できる上司なら、直属の上司に相談する場合の伝え方の記事も使えます。

会社に何をしてほしいかが決まっていないと、面談で話が散らかります。会社に求めることを整理する記事で、環境の改善、加害者への対応、回復の3つに分けて決めておけます。人事から返事がこないときは、回答期限を切るメールの記事と2回目の依頼文の記事が使えます。

限界を感じたとき:休む・受診する・辞める

朝になると体が動かない、出社前に動悸がする、眠れない日が続く、という状態なら、止めるより先に自分を守る段階です。無断で休まず、文章で連絡して休むと、あとで揉めにくくなります。

退職するかどうかで迷っていても、記録だけは続けてください。休職や退職を選んだあとでも、会社や外部の窓口に出す材料になります。一人で抱えきれないときは、弁護士への無料相談も選択肢です。

今すぐ止めたいときのチェックリスト

  • 起きたことを、日時、場所、言われたこと、その場にいた人の順にメモした
  • 相手の言葉を、やわらげずに原文のまま書いた
  • 眠れない、動悸がするなど、自分の体調の変化も書いた
  • 断る言葉を一通決めた(最初の返信、その場で言うフレーズ)
  • LINEやDMは、画面を保存した
  • 会社の相談窓口と、人事の連絡先を調べた
  • 相手が上司本人なら、上司を通さない窓口を1つ決めた
  • 会社にしてほしいことを、第一希望から1つ決めた
  • 出社できない日は、無断で休まず、文章で連絡する準備をした

まとめ

ハラスメントを止める最初の一手は、その場で距離をとることと、起きたことを日付つきで残すことです。止まらなければ、会社へメールで相談し、面談で事実と要望を伝えます。加害者が直属の上司なら、上司を通さない窓口を使います。

体調に出ているなら、止めることより休むことを先にして構いません。どの状況でも、起きたことをそのままの言葉で記録しておけば、次の動きを選べます。

ほかのテーマのまとめもあります:退職するときにやること一覧(伝える前から退職後の保険・年金まで)、ハラスメントの証拠の残し方まとめ、ハラスメントを会社に相談する方法まとめ。