フクロウ

仕事が理不尽すぎて辞めたい。でも辞めると言えない。辞めるなんて言ったら周りから白い目で見られてしまうだろうから。上司から引き留められるのもウザいし。というか、上司に言い出すときの空気が嫌だし。

仕事を辞めたいけど言えないという状況は辛いですよね。辞めたいと感じているということは、その会社で働くモチベーションがまったくないということ。それなのに、会社の人手不足などを気にして辞められないなんて、お人好しすぎます。

この記事では、仕事を辞めたいけど言えないという方が、スッキリと辞められる方法を紹介します。スパッと辞めて、苦しい毎日から解放されましょうね。

仕事を辞めたいけど言えないという人たちの声

仕事を辞めたいけど言えないという人は、あなただけではありません。そんな彼らの声をTwitterから拾ってみました。

このように仕事を辞めたいけど言えないということになってしまう背景は様々です。次の章では、仕事を辞めたいけど言えないという理由を紹介します。あなたの理由と同じものはあるでしょうか?

仕事を辞めたいけど言えない!その理由は?

仕事を辞めたいけど言えないという理由は、大きく分けて次の5つがあります。

  • 人手不足で職場に迷惑がかかりそう
  • 上司に言い出しづらい
  • 引き留められそう
  • 家族に反対されそう
  • 退職後の仕事が決まっていない

それぞれ簡単に見ていきましょう。

①人手不足で職場に迷惑がかかりそう

「職場が人手不足だから、自分がやめたら周りに迷惑をかけてしまう。だから辞めるなんて言えない」というケースです。

気持ちはわかります。仲のいい同僚がいたりしたらなおさらですよね。会社に辞めるといた後、周囲から白い目で見られるかもしれないという恐怖もありますし。

ですが、これは誤った考えですよ。なぜなら、職場が人手不足なのはあなたの責任ではないからです。人をしっかりと配置できていない会社が悪いんです。

人手不足の会社は、社員一人ひとりの業務量が多いです。当然、社員の会社に対する満足度は低いです。そんな会社、辞めたもん勝ちです。もしかしたら周囲からは「辞められていいな」と羨望の眼差しで見られるかもしれませんね。

②上司に言い出しづらい

「仕事を辞めたい」と聞かされた上司は、十中八九ネガティブな感情を抱きます。「やったー、ついに辞めてくれるか!」なんて上司はいないわけですね。

上司によっては、不機嫌になるかもしれません。「おいおい、いきなり何言ってるんだよ。何か不満があるんだったら正直に言えよ!」みたいに。

こういったこともあり、上司に言い出しづらいと考える人は多いようです。

③引き留められそう

仕事を辞めたいと上司に伝えることで、引き留められることを嫌い、言い出せないという人がいます。

引き留められるということは必要とされているということ。引き留めを断るのは申し訳ない。断り方もわからないし。というか、断ることが面倒。だから辞めるとは言いづらい…ということですね。

④家族に反対されそう

家族に反対されるから仕事を辞めることを家族に対して言えないというケースもあります。親に反対される、妻や夫に反対されるということですね。

仕事を辞めるということは収入面や将来性についてリアルな問題となってくる話。現在と同等以上の条件の仕事が次に決まっていなければ、こういった反対が出る可能性はかなり高いでしょう。

⑤退職後の仕事が決まっていない

退職後の仕事が決まっていないと、無職状態が長引く可能性があります。よって、仕事を辞めたいけれど辞められないと尻込みしてしまい、言い出しづらくなってしまうのです。

これはある意味、正常な考えと言えるでしょう。逆に、次の仕事も決まっていない状態で、仕事を辞めたいとあっさり言えてしまう人のほうが問題ですよね。

仕事を辞めたいけど言えない!具体的な対処法は?

仕事を辞める際の円滑な流れは次のとおりです。

  1. 転職先を決める【最重要】
  2. 伝えるべき退職理由を考える
  3. 引き留めに対する返し方を用意する
  4. 退職届を用意する
  5. 忙しくない時間に上司に話す

具体的に見ていきましょう。

①転職先を決める【最重要】

まずはじめにやらなければならないのは、転職先を決定させておくことです。転職先が決まっていなければ、辞めるイコール無職となってしまうからです。

無職になってしまったら悲惨ですよ。無職状態の求職者は求人企業からの評価が下がりますから内定がなかなか出ません。金銭的にも精神的にも辛くなってきます。結果、内定を得ることだけに執着するようになり、ブラック企業に入ってしまうのです。

このようなことにならないよう、在職中に転職活動をして内定をもらっておいてください。内定をもらう前は、いまの職場にしがみついていてくださいね。

内定をもらい転職先が確定できれば、仕事を辞めることに関するあらゆることに対してポジティブに進めることができます。引き留めになびくこともありませんし、家族からの反対もなくなるでしょう。

②伝えるべき退職理由を考える

次にやるべきことは、仕事を辞める理由、つまり退職理由を考えるということです。考えるといっても、難しいことはありません。答え方は次の2つのどちらかでOKです。

  • 転職先が決まったから辞めます。
  • 家庭の事情で辞めます。

筆者は会社で人事担当をしていますので、社員の退職理由については把握しています。様々な退職理由がありますが、上記2つを見ると「これは現場(退職者の上司)もひっくり返せなかっただろうなぁ」と思います。まさにぐうの音も出ない退職理由です。

「他にやりたい仕事があるから」「職場環境が悪いから」「もっとお給料が欲しいから」「体調不良だから」等の理由であれば、現場の上司は引き留めに走ったことでしょう。引き留めは嫌ですよね。

ということで、上記2つのどちらかを伝えましょう。

③引き留めに対する返し方を用意する

前述の「転職先が決まったから辞めます」「家庭の事情で辞めます」という覆されようのない退職理由を伝えても、「いや、それでも!」と食い下がって引き留めようとする上司もいます。引き留めのパターンがいくつかありますので、それぞれ見ていきましょう。

次の人が見つかるまで待ってほしいと言われた場合

次の人を見つけるのは会社の役目であり、一社員であるあなたの役目ではありません。それに付き合う義理はゼロです。したがって、次のように返答しましょう。

申し訳ありません。就業規則に従い、○月○日に退職いたします

引き下がられたら、繰り返すだけです。

給料を見直すからと言われた場合

給料という人参をぶら下げて引き留めようとする上司もいます。見直されても満足できる額が出るかわかりませんし、上がったとしても一時的なものかもしれません。

というかそもそも、給与以外で不満があるのであれば、給与云々ではないですよね。次のように返答しましょう。

申し訳ありません。給与云々ではなく、転職先が決まっているため(家庭の事情があるため)退職いたします

これで問題ありません。

会社に迷惑がかかるだろと叱責された場合

仕事を辞めると聞いて、会社の迷惑を考えないのかとキレる上司もいます。嫌ですね。

人が一人やめただけでガタつくような会社は、組織として弱すぎます。そんな会社しか作れていない経営陣の問題ですね。その責任をなすりつけようとする上司は最低です。

ということで、次のように返してしまいましょう。

私は就業規則どおり、退職日の○日より前に退職を申し出ました。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします

悪いことは何一つしていません。堂々と伝えましょう。

引継ぎが完了するまで続けてほしいと言われた場合

引継ぎをしっかりとすることは、社会人として当然のことです。このような上司からの要望はしっかりと受けるべきです。

ただし、口頭で引き継ぐということになると、引き継ぐべき相手社員の都合も出てきます。結果、退職日がズルズルと遅れてしまうかもしれません。そうならないよう、つぎのように返しましょう。

かしこまりました。それでは、引継書を作成して提出いたします

引き継ぎ相手がいいようがいまいが、文書にすれば関係ありません。これでスッキリと退職することができますよ。

④退職届を用意する

退職届とは、社員の側から退職日を一方的に確定させる書類です。これを書いておきましょう。記載する退職理由は「一身上の都合」でOKです。

ちなみに、退職届と似て非なる書類に退職願があります。これは、「退職させていただきたいのでご検討ください」とお伺いを立てる書類。会社側に拒否する権利を持たせてしまうものですから、退職届と間違えて出さないように気をつけてくださいね。

⑤忙しくない時間に上司に話す

上司の様子を見て、忙しそうにしていないタイミングで話をしましょう。タイミングを掴むのが難しいという場合は、事前にメールでアポを取っておくといいでしょう。

メール文面は、例えば次のような感じです。

お疲れ様です。○○です。
今後のことでお話をしたいことがございます。
お手すきの際、お時間をいただけないでしょうか。
お忙しいなか申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

これでバッチリです。

退職届を携え、退職理由と引き留めへの返しを復習したうえで、上司との話し合いに臨みましょう。

どうしても仕事を辞めさせてもらえないときの対処法

上記の方法を使えば95%以上の確率ですんなりと退職できます。仕事を辞めたいけど言えないという場合は、試してみてくださいね。

気になるのは残りの5%ですよね。そうなんです。上記の方法を試しても、仕事を辞めさせてくれない会社がほんのわずかながら存在します。

そんなときの対処法は次のとおりです。

  • 退職届を内容証明郵便で送付する
  • 労働基準監督署に相談する
  • 退職代行サービスを利用する

簡潔に説明しますね。

①退職届を内容証明郵便で送付する

社員から一方的に退職日を確定させる退職届を、内容証明郵便で送付するというものです。

内容証明郵便とは、「いつ、誰が、誰あてに、どのような内容の手紙を送ったのか」ということを郵便局が証明してくれる郵便のことです。

これで、動かすことのできない証拠を作ることができます。内容証明郵便を受け取った会社側は、退職届の記載内容を覆すことはできません。

送り先は、直属の上司ではなく人事が無難でしょう。

②労働基準監督署に相談する

仕事を辞めさせてくれないという場合は、労働基準監督署に相談することで解決する場合もあります。

退職させないというのは、解約の申入れ後2週間での退職を認めている民法627条に反する行為。労働基準監督署は、このような明らかな違法行為があれば調査し、改善を促してくれます。

なお、労働基準監督署は電話やメールで相談することもできますが、おすすめは窓口に直接出向くことです。電話やメールの場合、後回しにされてしまう可能性があるからです。

③退職代行サービスを利用する

会社と一切話すこともせずに辞めたいという場合は、退職代行サービスを使うという手もあります。

退職代行サービスとは、退職者の代わりに退職に関する手続きの一切を代行してくれるサービス。このサービスに頼んでしまえば、会社からの電話やメールをすべて無視しても退職できます。

デメリットとすると、費用がかかってしまうということ。退職代行サービスの相場は2万~6万円ほどです。当サイトでは、標準より低めの料金とサービス内容が良心的な【退職代行JOBS】をおすすめしています。

まとめ|仕事を辞めたいけど言えない人は先に転職先を決めてしまおう!

仕事を辞めたいけれど言えないという場合は、まず先に転職先を確定してしまいましょう。こうすることで、言わざるを得ない状態に強制的に持っていくことができます。

その後は、上記の手順どおりに進めれば、想像していたよりもはるかにラクに退職できるでしょう。もし何かあれば、内容証明郵便・労働基準監督署・退職代行サービスを利用すればいいだけの話。

辞めたいと思っている仕事は、長く続けるべきではありません。人手不足になるとか気にしている場合でもありません。人生の貴重な時間を無駄に費やしているだけです。

あなたが輝ける職場は他に必ずあります。いち早く泥沼から抜け出し、充実した人生に戻ってくださいね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

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