ニワトリ

職場に監視カメラが付けられたんだけど、半端ないストレスで死にそう。社員を監視したがる社長ってどれだけ器が小さいの? というか、監視カメラって違法じゃないの?

職場に監視カメラが付けられるのって、気持ちのいいものじゃないですよね。いつ、誰がカメラを通して見張っているのかわからないんですから。

そうはいっても、上司に「監視カメラが気持ち悪くてストレスになるから外してください」なんてことは、なかなか言えるものじゃありません。耐え続けるしかない?

この記事では、職場に取り付けられた監視カメラによるストレスの解消法を、筆者の実体験も交えて紹介します。さらに、職場の監視カメラが違法ではないのかどうかも解説。

職場の監視カメラでストレスを感じてしまっているのであれば、参考にしてみてくださいね。

職場の監視カメラでストレスを感じている人たちの声

監視カメラでストレスを感じているのは、あなただけではありません。本当に多くの人が悩んでいます。ということで、Twitterでの声をいくつかピックアップしますね。

ちなみに、当記事の筆者も以前、職場の監視カメラには泣かされました。

真面目に仕事をしていれば何も文句は言われないというのは、もちろんわかっていました。それでも常に見られているのかもしれないというのは辛かった。緊張状態がずっと続いている感じでした。オフィスで監視カメラに見張られながら仕事を続けるのが嫌で、カメラのないミーティングルームでの打合せを増やしたりしてました。

でも、あることをしたことで、筆者はこういった監視カメラによるストレスを解消することができました。

職場の監視カメラによるストレスの解消法

職場の監視カメラのストレス解消法として、次の4つをご紹介します。

  • 座席移動を希望してみる
  • 仕事の能率が上がると考える
  • パワハラ・セクハラの証拠になると考える
  • 盗難や不正の防止になると考える
  • 美しい所作が身に付くと考える

①座席移動を希望してみる

職場の監視カメラのストレスは、座席を移動することで大幅に解消することがあります。実際、筆者もそうでした。

筆者の働いていたオフィスは結構広く、7つの部署が入っていました。フロア内のデスクは100以上あったと思います。監視カメラ10メートル間隔ぐらいで天井に設置されていました。1つの部署に対して監視カメラ2台ぐらいの設置です。

問題はここから。なんと、1台のカメラが筆者の頭上後方に設置されていたのです。終始、肩越しから上司に見張られている気分。最悪でした。

筆者は隣席の同僚と結託して、部署内での座席替えを提案しました。コミュニケーションを取りやすくするために~みたいな感じで。これが運良く通り、私は監視カメラを正面に見る座席に移動できました。

表情は常に見られているような気持ちになりますが、背後から見られていることとくらべれば、感じるストレスは大きく軽減されました。

このように、座席の移動により監視カメラのストレスが解消・軽減する可能性があります。状況が許せば、あなたも一度、それらしい理由をくっつけて上司に座席移動を提案してみてはいかがですか?

②仕事の能率が上がると考える

職場の監視カメラで見張られることで、仕事の能率が上がると考えればストレスは減ります。

職場には、仕事を妨げるような様々な誘惑があります。しかし、監視カメラがあると誘惑に負けている場合ではありません。仕事に集中せざるを得ない状況になり、その結果仕事の能率が上がります。

思い返してみると、筆者も集中力が切れやすいタイプでした。資料を少し作っては、引き出しのチョコレートを食べるとか、そのチョコレートを部署のみんなに配るとか、配ったついでに私語をするとか。

筆者だけでなく、部署の数人が同じ状態。ですから、部署内全員が仕事に取り組んでいるという時間はあまりありませんでした。よく言えば和気あいあいな部署でしたが、当然、仕事の能率は上がらず残業が常態化していました。

職場への監視カメラの設置によって、お菓子配りや私語はほとんどなくなりました。勤務時間中は仕事に専念するようになり、残業はほとんどしなくなりました。会社で働く上で本来当たり前であるはずのことが、当たり前のようにできるようになったのです。

そういえば、いまはオンライン自習室というのが流行ってますよね。オンライン自習室は、勉強している手元をスマホを使ってライブ配信することで、「他人から見られている」という緊張感から集中力が高まるということで人気。

監視カメラで見張られている職場も、オンライン自習室のようなものだと考えるといいかもしれませんね。

③パワハラ・セクハラの証拠になると考える

監視カメラがあることで、パワハラやセクハラを受けたときの証拠になると考えてみましょう。監視カメラが味方に見えてきて、監視カメラによるストレスが解消しますよ。

幸運にも、筆者はこれまでパワハラやセクハラを受けたことはありません(痴漢にもあったことがありません。いいんですけど、なぜ?)。なので、パワハラやセクハラの辛さ・苦しさは実感としてはわかりません。

が、パワハラやセクハラで苦しんでいる人は多いはず。もしあなたがそんな苦しい日々を過ごしているのであれば、監視カメラはあなたを守ってくれる救世主かもしれません。

監視カメラがスター・ウォーズに出てくるロボット(R2-D2)のように、頼もしく思えてきませんか?

④盗難や不正の防止になると考える

監視カメラがあることで、職場内での盗難や不正の防止に繋がると考えることで、ストレスが減ることもあります。

もし職場の誰かが、あなたの可愛い横顔をスマホで盗撮したいと思っていたとします。でも、監視カメラが気になってできません。

もし職場の誰かが、パソコンで怪しいアプリをダウンロードしようと考えたとします。でも監視カメラが背後で見張っているのでできません。

もし職場の誰かが、あなたの椅子の背もたれに掛けられたリラックマのひざ掛けを盗もうとしたとします。でも監視カメラが許しません。

このように、監視カメラがあることで職場内での盗難や不正を防ぐことができます…って考えましょう。

⑤美しい所作が身に付くと考える

監視カメラがあることで、美しい所作が身に付くと考えましょう。特に女性の場合、他からの視線を感じることできれいになれますよね。

背筋は伸びますし、お腹も引っ込めようとしますし、脚だって閉じます。あくびするときには口元を隠しますし、値落ち寸前の白目という変顔だってしなくなります。

職場の監視カメラがあることで、うかつな行動ができなくなります。マナー教室に通っているぐらいに考えれば、むしろ得した気分になりませんか?(…これはちょっと言い過ぎかも)

職場の監視カメラは違法?合法?

ここまで、職場の監視カメラによるストレスの解消法を紹介しました。でも待ってください。そもそも職場に監視カメラをつけることは、違法にならないのか気になりませんか?

ここからは、職場の監視カメラが違法か合法かについて、わかりやすく解説します。

職場の監視カメラに関する判例

職場の監視カメラについて、判例(過去の裁判例)があります。一言でいえば、「職場に監視カメラを付けられも、特定の一人だけを監視するようなものでなければ違法ではない」ということです。

職場の監視カメラは、ほとんどの場合、職場全体か複数人を見渡せるように設置されていますよね。これでは違法ではありません。

休憩室に設置された監視カメラは?

休憩室に設置された監視カメラが違法・合法のどちらなのかということについては、状況により分かれます。カメラ設置の目的が正当であれば合法、正当でなければ違法の可能性が高いということです。

正当な設置目的とはどのようなものかというと、例えば、休憩室での盗難が頻発しているからとか、休憩室で休憩時間中に強制的に働かされているとか、休憩室に変質者が出没したとかという場合です。

別の表現をすれば、監視カメラにより社員が守られるというようなケースが正当な設置目的ということですね。

逆に、何の目的なのかわからないような休憩室の監視カメラは、違法とされる可能性があります。どうしても気になるようであれば、設置目的を上司に聞いてみてもいいかもしれません。

トイレや更衣室に設置された監視カメラは?

トイレや更衣室といった超プライベートな空間に設置された監視カメラは完全に違法です。

人権侵害はもちろんですが、迷惑防止条例違反や軽犯罪法違反にもなる可能性が高いです。労働基準監督署、場合によっては警察に届け出てもいいレベルの話ですね。

職場の監視カメラを撤去させる方法

基本的に、職場の監視カメラを撤去することはできません。なぜなら、会社側は「防犯のため」という大義名分を振りかざすからです。

また、撤去を要請することは、会社に対する反抗と見られてしまうかもしれません。表立って評価を下げられるようなことはないとしても、居心地の悪さは相当でしょう。「会社に意見することは働く者の権利だよね、うん」と意に介さない会社幹部などいませんからね。

それでも、どうしても監視カメラを撤去させたいんだーッ!という場合は、労働組合に相談しましょう。労働組合は言うまでもなく社員側に立っており、匿名性も重視してくれます。力の強い労働組合であれば、もしかしたら撤去という話が前に進むかもしれません(多くは期待できませんが)。

労働組合がない場合は、労働基準監督署への相談でしょう。労働基準監督署へ相談する方法としては、労働基準監督署への直接訪問、メール相談、電話相談の3種類がありますが、直接訪問以外はほぼスルーされます。

労働基準監督署へ直接訪問して相談しても、そこから労働基準監督署が動いてくれる可能性は低いです。なぜなら、前述のとおりほとんどのケースにおいて、職場の監視カメラは違法ではないからです。違法ではないとわかっていることに、労働基準監督署は動いてくれません。

「職場の監視カメラの存在がどうしても許せない」「監視カメラを付けて社員を疑うような会社は嫌だ」ということであれば、もはや転職しか道はありません。

もし、監視カメラが嫌で転職をするということであれば、転職エージェントを利用したほうがいいでしょう。なぜなら、転職エージェントは希望条件に合った求人を無料で紹介してくれるからです。

もちろん、希望条件に「職場に監視カメラがないこと」というのも含めて構いません。転職エージェントは求人企業の職場環境も詳しく把握しているため安心ですよ。

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まとめ|職場の監視カメラによるストレスの解消法

上記のとおり、職場の監視カメラによるストレスは解消できます。念のため、もう一度紹介しておきますね。

  • 座席移動を希望してみる
  • 仕事の能率が上がると考える
  • パワハラ・セクハラの証拠になると考える
  • 盗難や不正の防止になると考える
  • 美しい所作が身に付くと考える

このように、ストレス解消法のほとんどが、職場の監視カメラに対してポジティブに考えるというものです。だいぶ楽になるはずですから試してみてくださいね。

こういったストレス解消法は効果がない、あるいは納得できないということであれば、リスク覚悟で監視カメラ撤去のために行動するか、転職するかしかありません。

なお、転職という道を選ぶのであれば、内定が出るまでは会社は辞めないほうがいいです。筆者は企業の人事で採用担当をしていますが、無職状態の人はそれだけでマイナス評価をしています。筆者に限らず、多くの企業は同じようなものです。

会社を辞めた無職状態の求職者は、「ストレスに弱い?」「能力が低すぎ?」「衝動的な性格?」「重大な病気持ち?」「まさか懲戒?」という可能性があるからですね。当然、退職理由は根掘り葉掘り質問しますが、それですべてが明らかになることもなく。結局、内定は出しづらくなります。

職場の監視カメラが原因で職を失ったなんてことになったら本当に笑えませんよ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

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