
職場に悪口を言う人がいる。気にしないように頑張っているけれど、やっぱりどうしても凹んでしまう。因果応報とかないのかな。あんなやつの身に嫌なことが起きればいいのに。
職場に悪口を言う人っていますよね。以前、筆者も会社で悪口を言われたことがあるので、嫌な気持ちはとてもよくわかります。イライラするし、ストレス溜まるし、自分のこと棚に上げてよく言うよって思いますよね。
ですが、悪口を言う人は因果応報で不幸になるということがわかっています。宗教的な話とかスピリチュアルな話とかいろいろありますよね。
この記事では、悪口を言うことで因果応報によりなぜ不幸になるのか、心理学の観点から説明します。そして、悪口を言う人のことをどう考えれば不快感がおさまるかも。これを知れば、職場で悪口を言われたとしてもあまり気にならなくなりますよ。
職場で悪口を言う人の心の中とは?
職場で悪口を言う人の心の中は、どうなっているのでしょうか。
人間は本来、自分のことを考えて生きています。自分がやりたいこと、やるべきことを意識しています。自分の人生に向き合っているとも言えますね。
他人の悪口を言う人は、他人のことを考えています。他人のやっていることを意識しているのです。自分の人生に向き合っていないということです。
もっというと、他人の悪口を言う人は、自分の人生に向き合いたくないということです。本来やりたいこと、やるべきことを放棄している惨めな人です。
悪口を言う人が因果応報で不幸になる理由は?
人間には、セルフイメージというものがあります。セルフイメージとは、自分が自分自身に対して抱いているイメージ。このセルフイメージによって、考え方や言動が変わっていきます。
例えば、「私は結構かわいい」と思っている人と、「私はブス」と思っている人がいるとしましょう。
他人から「かわいいですね」と言われた場合、自分のことをかわいいと思っている人は、素直に嬉しく思います。
ブスと思っている人は嫌味を言われたと思ってしまい、「やっぱり私はブスなんだ」というイメージをより強固なものにしてしまいます。
このセルフイメージを他人の悪口を言うことに当てはめてみましょう。
悪口を言う人は、「自分は悪口を言う人間」というセルフイメージを持ちます。そして悪口を言う人間が不快であることは、誰でもわかります。
悪口を言うことが不快で醜い行為であるということは誰でも知っています。ふとしたきっかけでそのことに改めて気付いてしまうと、セルフイメージは「自分は人に対して不快感を与える醜い存在」となります。
そして、他人の悪口を言うたびに、このセルフイメージはより強固になっていき、やがて自分のことが嫌いになり、もともと少なかった自分に対する自信がよりなくなっていくのです。
これが悪口を言う人が不幸になる理由、因果応報ということです。
職場で悪口を言う人に対してどのように考えるべき?
職場で悪口を言われると不愉快になりますよね。
でも、仕返しをしようと考えるのはやめておきましょう。なぜなら、仕返しというネガティブな行為を考えることで、あなたにも因果応報による不幸が訪れるかもしれないからです。
セルフイメージを考えてみましょう。悪口を言う人に対して仕返しをしようと考えると、「自分は復讐を企てる人間」というセルフイメージになります。
さらに、悪口に対する仕返しをしてしまうと、「自分は復讐する人間」というセルフイメージになってしまいます。
復讐なんて、不幸な人間の象徴のようなもの。恨みつらみを抱えている人が復讐を企てます。つまり、「自分は恨みつらみを抱えている不幸な人間」というセルフイメージができあがります。
人は、セルフイメージによって考え方や言動が変わるとは前述のとおり。あなたが悪口を言う人に対して仕返しをしようと考えるだけで、あなたの考え方や言動は、ネガティブな方向に進んでいきます。
そんな人生、不幸ですよね。これも因果応報。
こうならないように、職場で悪口を言われたとしても、仕返しはダメです。ちなみに、心のなかで「うるさいんだよ、くそばばあ」なんて言うのも仕返しと一緒ですよ。
悪口に対する考え方で因果応報は避けられる
悪口を言われて不愉快な気分になり、さらに仕返しを考えるだけで自分の不幸が増してしまう。まさに踏んだり蹴ったりですよね。
悪口を言う人に対する考え方を少し変えるだけで、因果関係による仕返しの不幸はなくなります。
どのように考えればいいのか。それは、「片思いをされている」と思えばいいのです。
人は、あなたに意識が向いているから悪口を言ってきます。自分のやりたいことややるべきことをそっちのけにして、あなたに意識を向けているのですから相当なものです。
悪口に対して、「ああ、片思いされているな」と心のなかでつぶやいてください。激しい悪口に対しては、「熱烈に片思いされちゃってる」と心でつぶやく。
そう考えられれば、あなたのセルフイメージは「悪口を受け流す事ができる人間」あるいは「人から片思いされまくる魅力的な人間」というようになります。どちらもポジティブですよね。
この考え方をする限り、悪口を言われれば言われるほどポジティブになれるという不思議に楽しい状態になれますよ。
さてさて…
「片思いをされてるなんて考えられるわけないじゃないか」と思いますよね。でもこれ、本当なんです。一度やってみてください。なんといっても、筆者自身が体験しているのですから。
筆者は以前に勤めていた会社で、法人営業をしていました。学生時代に体育会系のチアをやっていたこともあって、営業は向いていたと思います。自分で言うのもあれですが、数字もまあまあでした。
ですが、こういったことに対して面白く思わない人はいるものです。筆者の場合、悪意を向けてきたのは女性の先輩社員でした。
筆者の営業成績に対して、いちいち悪口を言っていました。男性の先輩社員を取り込んで営業を手伝ってもらっているとか、「女」をチラつかせて営業しているとか言われてました。仕事のことだけでなく、髪型やバッグや文房具まで悪口を言われました。
筆者ははじめのうちは黙って聞こえないふりをしていました。反論したいとか、仕返しをしたいとかも考えました。でもできませんでした。
不愉快MAXになった筆者は、学生時代の親友に連絡をし、積もりに積もった不満を聞いてもらいました。すると、フリーで絵本作家として活動し始めていたその親友は、筆者にこう言いました。
「相手にしないほうがお互いのためだから、片思いされてるとでも思っておけばいいんじゃない?」
これを聞いて筆者は、目からウロコが落ちました。
悪口に反応すると、より一層ひどい悪口を言われる気がする。だから悪口に対して反論はしてこなかった。でも、単に我慢するだけじゃ苦しい。なら、「片思いされている」と思えばいい気分になれるんじゃないか。
これを機に、筆者は職場で悪口を言われても「片思いをされている」と思う用意しました。はじめはうまくいきませんでしたが、常にそう思うよう強く意識しました。
効果はすぐに出ました。たった数回、悪口に対して意識的に「片思いされている」と強く意識しただけで、気がついたら自然とそう思えるようになっていたのです。
ニュアンスとしては、「まーた片思いされちゃってるw」という感じです。
あなたも一度、悪口を言われたことに対して「片思いされてる」と考えてみてください。少し慣れれば意外なほどにスルーできるようになれますから。
まとめ|職場で悪口を言う人が因果応報で不幸になるって本当?
職場で悪口を言う人は、セルフイメージがネガティブになるため不幸になります。これが因果応報のメカニズム。
さらに、職場で悪口を言われた方も、仕返しなどネガティブな感情を抱くと、それが因果応報的に働いて、より不幸に鳴ってしまいます。それを避けるために、悪口に対しては「片思いされている」と考えてスルーしましょう。
とはいえ、「片思いされている」と考えることなどできないということもあるかもしれません。その時は、次の記事を参考にしてください。ただし、「因果応報」と「セルフイメージ」は忘れないでくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。