
会社に悪口ばかり言う人がいるんだけど病気なのかな? 悪口言われると不愉快になるけど、それ以外に悪影響ってあるのかな…対処法があれば教えてほしい。
職場で悪口ばかり言う人はいますよね。実は彼ら、単に性格が悪いというだけでなく、本当に病気かもしれません。
この記事では、悪口ばかり言う人はどのような病気の可能性があるのかを紹介。また、悪口ばかり言う人が職場にいることでどのような悪影響があるのか、さらには対処法まで解説します。
職場に悪口ばかり言う人がいるという場合は必見ですよ。
職場で悪口ばかり言う人はどんな病気?
悪口ばかり言う人は、次の2つの病気である可能性があります。悪口ばかり言う人は不愉快な存在ではありますが、病気かもしれないと考えれば、可哀想な気もしてきますね。
- 自己愛性人格障害
- 演技性人格障害
それぞれについて簡単に説明します。
病気① 自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の人は、自分は正しい、自分は才能がある、自分は特別な存在であると思いこんでいます。
しかし、こういった思い込みに根拠はありません。単にコンプレックスの裏返しによって思い込んでいるだけなのです。
コンプレックスの塊なのに自分は優れていると思い込むためには、他人の価値を下げればいい。そのために他人の悪口を言い続けるという症状が出てしまうのです。
ちなみに、自己愛性人格障害になる原因は、幼少期に何らかの欠落感や劣等感を強く感じたことらしいです。
病気② 演技性人格障害
演技性人格障害の人は、常に他人の注目を浴びていたいと考えます。注目を浴びることができないと、抑うつ状態になることもあるんだとか。
演技性人格障害者は、他人の注目を浴びるために何でもします。特徴的なのは、外見を気にしすぎる、誘惑的な仕草をする、大げさに話をするなどです。この大げさに話をするの中には、他人に対する悪口も含まれます。
つまり、演技性人格障害者にとって、悪口は悪意から生じるものではなく、周囲の注目を自分に集めるための道具ということです。巻き込まれて悪口を言われた方は、たまったものじゃないですよね。
ちなみに、演技性人格障害者は、全人口の1.5~3%ほどいると言われています。男性よりも女性の割合のほうが高いんだとか。たしかに筆者の勤めている会社にも、思い当たる人が2人います。2人とも女性ですね…
職場で悪口ばかり言う人による悪影響は?
職場で悪口ばかり言う人によって、どのような悪影響があるのでしょうか。
まず、悪口を言われることによる直接的な悪影響から。
悪口を言われると、なんと脳がダメージを受けてしまいます。脳内の脳梁が損傷したり、海馬が萎縮したりするのです。
ハーバード大学のテイチャー博士によると、脳がこのようなダメージを受けてしまうと、集中力が欠如したり、将来的に認知症になる確率が高まったりしてしまうそうです。たかが悪口と甘く見ていてはいけません。
続いて、悪口を言われることによる間接的な悪影響について。
放射線医学総合研究所の研究では、他人の不幸は脳内でドーパミンの分泌促すそうです。他人の不幸は蜜の味ということが科学的に証明されたということですね。
また、トロント大学のケリー・ボウマン教授によると、ネガティブな感情は周囲に感染しやすいそうです。
この2つをかけ合わせると、悪口を言って人を貶めることは楽しいことであり、さらに職場に感染しやすいということがわかります。
つまり、悪口ばかり言う人の周りには、同じように悪口を言う人が増殖していくということです。悪口を言って脳を攻撃する人たちが集まるということです。
これが職場で起きていたとすれば職場の雰囲気は最悪。業績もめちゃくちゃになるでしょう。職場で悪口を言う人による悪影響は、これほどまでに大きいのです。
職場で悪口ばかり言う人の末路は?
人間の脳には、感情や本能を司る大脳皮質があります。実はこれ、主語を理解することができないという特徴があるのです。
悪口を言った場合、脳は主語を理解することができないため、自分が悪口を言われたととらえてしまいます。悪口ばかり言う人は、自分が悪口ばかり言われていると脳が認識するのです。
こうなると前述のとおり、脳梁の損傷や海馬の萎縮が起こります。集中力が欠如し、将来的に認知症になる確率も上がってしまうということ。
悪口ばかり言うことで、自分自身の脳を攻撃しているということですね。なんて酷い人生。
職場で悪口ばかり言う人への対処法
職場での悪口がいかにマズイものなのかおわかりいただけたと思います。
悪口を言う方も言われる方も脳にダメージを負う。さらに、悪口を言うことは気持ちいいことであるため、職場に広まりやすい。結果、悪口ばかり言う人の周りの人も悪口ばかり言う人になり、お互い傷つけ合うということですね。
さて、このように百害どころか千害・万害あるような悪口ばかり言う人が近くにいる場合、どのように対処するべきなのでしょうか。対処法は次の2つです。
- 距離を置く
- 「片思いされている」と考える
それぞれ説明しますね。
①距離を置く
第一に考えるべきは、悪口ばかり言う人から距離を置くということです。
なぜなら、その人が、前述した自己愛性人格障害や演技性人格障害を患っているとすれば、あなたがどれほど気をつけても、近くにいるだけで悪口を言われ続ける可能性があるからです。
悪口を言われるたびに、あなたの脳はダメージを受け続けてしまいます。そんな危険な人物とは、できるだけ距離を置きましょう。
②「片思いされている」と考える
悪口を言われる人から距離を置くことがベストの対処法ですが、職場での場合には、距離を置くことができないということもあるでしょう。
そんなときに試してほしいのが、悪口を言われたら「片思いされている」と考えることです。
人間は、自分自身に対してイメージを持っています。セルフイメージというものです。このセルフイメージによって、考え方や言動が変わっていきます。
悪口を言われるたびに「片思いされている」と思い込もうと努力することで、セルフイメージは「頻繁に片思いされる魅力的な人間」となります。ポジティブなセルフイメージであるため、考え方や言動もポジティブをキープできます。ストレスも最小限ですから、脳へのダメージもありません。
「片思いされている」と考えることの効果については、こちらの記事にまとめています。筆者の体験談も載せていますので、ご興味あれば。
まとめ|職場で悪口ばかり言う人はどんな病気?悪影響と対処法
ここまでの内容をまとめますね。
- 自己愛性人格障害
- 演技性人格障害
- 脳がダメージを受けて、集中力が欠如したり、将来的に認知症になる確率が高まったりしてしまう
- 悪口ばかり言う人の周りには、同じように悪口を言う人が増殖していく
- 距離を置く
- 「片思いされている」と考える
職場で悪口ばかり言う人にはしっかりと対処しましょう。彼らは病気で同情すべき人かもしれませんが、治療はお医者さんに任せればいいんです。黙って傷つけられ続けている場合ではありませんよ。