ニワトリ

仕事がぜんぜん続かなくて自己嫌悪。自分に自信がないからだよね。それとも病気なのかな…でもこのままじゃいけないということはわかってる。どうすれば仕事を長く続けられる自分になれるだろう。誰か教えて。

仕事がなかなか続かないという人は多いです。「飽きっぽい」「ストレスに弱い」という性格、あるいは「パワハラ」「給与が低い」「評価されない」という会社の問題。様々な問題から仕事が続かないという状況は生まれます。

この記事では、仕事が続かない人の特徴や、仕事が続かないきっかけとなる原因を紹介するとともに、長く続けるための対処法なども解説します。

仕事が続かないと悩んでいるのであれば、きっと参考になりますよ。

仕事が続かないことで悩んでいる人たちの声

仕事が続かないと悩んでいるのはあなただけではありません。次のとおり、とても多くの人が長続きしないことに悩み、苦しんでいるのです。

ここからはまず、仕事が続かない人の特徴や原因を紹介します。あなたが当てはまるものはあるでしょうか?

仕事が続かない人の特徴は?

仕事が続かない人の特徴には、男女共通のものと別々のものとがあります。それぞれ見ていきましょう。

【男女共通】仕事が長く続かない人の特徴

仕事が長く続かない人の男女共通の特徴は次の10個です。

  • 仕事に対して自信がない
  • 周囲からの評価を気にしすぎる
  • 周囲とコミュニケーションをとるのが苦手
  • 真面目すぎる性格
  • プライドが高く協調性がない
  • 給与だけを働く目的としている
  • スキルアップしようとしない
  • 不規則な生活をしている
  • 経済的に困っていない
  • うつ病など精神的な病気を患っている

①仕事に対して自信がない

仕事に対して自信がない人は、仕事が長く続かない傾向が強いです。

自信がないことで、仕事に対して消極的な姿勢になります。しかし一般的に会社の上司は、仕事に対して積極的な人を好みます。真逆の姿勢になってしまうため、会社では居づらさを感じてしまい、長く続けることができなくなってしまうのです。

仕事に対して自信がないと、自分の仕事が終わって手が空いても、他の仕事を探して動いたりはしません。なんとなく時間を潰して勤務終了時間まで働いているフリをするという感じ。じつは筆者も、新人の頃はそうだでした。

逆に、仕事に対して自信満々の人は、自分の仕事が終わったら他の仕事を探して取り組もうとします。上司に「何かありませんか?」と聞いたりもします。上司は部下を相対的に見ますから、こういった積極的な人がいると、消極的な人は徐々に居場所がなくなっていきます。

このようなことから、仕事に対して自信がない人は仕事が長く続かないのです。

②周囲からの評価を気にしすぎる

周囲のからの評価を気にしすぎる人も、仕事は長く続かないことが多いです。

評価を得たいと思うがあまり、仕事の本質とは関係のない部分で頑張ってしまうことがあるからです。努力しているのに上司からは評価されないという結果に陥ってしまいます。

例えば、あなたが営業資料の作成を頼まれたとします。同僚から、以前に作成した資料が見やすいと褒められたことを覚えていたあなたは、図や画像、色使い、レイアウトなどの工夫をこらした営業資料を作りました。しかし上司からは「論点がずれていて、流れもわかりづらい。色などどうでもいいから内容のある資料を作れ」と言われてしまいました。

頑張りが評価されないことほど悔しいものはありませんよね。周囲からの評価を気にしすぎると、このようなズレが頻繁に起こってしまい、仕事は長続きしないのです。

③周囲とコミュニケーションをとるのが苦手

周囲とコミュニケーションをとるのが苦手な人も、仕事は長く続きづらいです。

コミュニケーションが苦手だと、仕事上でわからないことがあっても人に質問することができず、自己解決をしようとしがち。時間がかかりますし、誤りも生じやすくなりますよね。

また、コミュニケーション不足により、職場で疎外感を覚えることも考えられます。同僚からランチに誘われたけれど断ってしまい、以後「孤独が好きな変わり者」として誘われなくなった、みたいな。

このように、周囲とのコミュニケーションをとることが苦手だと、仕事が長く続かない可能性が高くなります。

④真面目すぎる性格

真面目すぎる性格の人は、仕事は長く続かないことが多いです。

真面目すぎる性格とは、自分を追い込んで仕事をする傾向があります。「絶対にミスはできない」「完璧にやらなくては」「徹夜をしてでも間に合わせる!」というように。

こういった姿勢で仕事に取り組むことが必要な場面もあるでしょう。ですが、これでは疲れてしまいます。また、周りのいい加減さに不快感を覚えることもあるでしょう。

そのような状態で仕事を長く続けるというのは、なかなか難しいでしょう。

⑤プライドが高く協調性がない

プライドが高く協調性がない人は、仕事を長く続けることは難しいです。

どれほど有能でも、プライドが邪魔をして不明点を人に聞けなければ仕事は止まってしまいます。また、一匹狼では個人の仕事はできたとしても組織としてはどうでしょうか。仕事で限界を感じたり、職場での居づらさを覚えたりするようになっていくでしょう。

少し姿勢を変えるだけで会社に大きく貢献して高い評価を得られる人材なだけに、とてももったいない話です。

⑥給与だけを働く目的としている

給与のためだけにその職場で働いているという人は、仕事を長く続けられない可能性が高いです。給与は希望通りの額をもらい続けることは難しいですし、少しの拍子で下降することもあるからです。

例えば、個人では頑張って成果を上げたけれど、チーム全体では目標未達成だったので歩合給が多く出なかったというような場合。給与だけを目的として働いている人からすれば「やってらんねー」となるでしょう。

⑦スキルアップしようとしない

仕事上のスキルをアップさせようとしない人は、仕事を続けられない傾向があります。

スキルアップに努めれば、それだけ会社に貢献できます。結果、高い評価も得られますし、仕事に対するやり甲斐も強く感じられることでしょう。

そんな同僚の傍らで、スキルアップも何も考えずに目の前の仕事だけを淡々とこなしているだけでは、当然ながら差がつきます。後々、任される仕事内容や責任度合いも大きく異なってくるはず。

スキルアップをしていかなければ、会社からの期待値はどんどん下がり、いてもいなくてもいいような存在になってしまうかもしれません。期待されないことは気楽ではありますが、寂しさや危機感を抱くことになります。

スキルアップしないことで、会社での居場所は失われていってしまうのです。

⑧不規則な生活をしている

不規則な生活をしている人は、仕事を続けられなくなることが多いです。

なぜなら、不規則な生活は心身に疲労を蓄積させるため、会社に出勤することが億劫になるからです。

夜中過ぎまでゲームをしたりYou Tubeを視聴していては、睡眠不足の状態で働くことになりますよね。アタマは働かず、ミスも増え、もしかしたら居眠りをしてしまうかもしれません。

こんな状態が長く続けられるわけありません。上司の叱責は受けるでしょうし、評価も落ちてしまうでしょう。そして、仕事を続けられなくなってしまうのです。

⑨経済的に困っていない

経済的に困っていない人の中には、仕事が続かないというケースがあります。

過保護な親がいたり、配偶者や同居人が稼いでいたりすると、何も自分自身で働かなくてもお金はあります。お金のために働く必要がないわけです。

とすると、辛い場面、苦しい場面に直面した場合は、「こんな思いをするなら辞めちゃおう。お金は大丈夫だし」となるわけです。

⑩うつ病など精神的な病気を患っている

うつ病などの精神病や、ADHDやASDといった発達障害がある場合も、仕事が続きづらいといえます。

仕事での負担に耐えられなかったり、職場に上手く馴染めなかったりするからですね。

仕事が続かないきっかけとなる6つの原因

ここまで、仕事が続かない人の特徴を見てきました。あなたには当てはまるものがありましたか? ここからは、仕事が続かないきっかけとなる原因を6つご紹介します。

  • 職場の人間関係に問題が生じた
  • 残業や休日出勤が多発した
  • 思いもよらない低い評価を受けた
  • 仕事で大きなミスを犯してしまった
  • 仕事で頑張りすぎて体調を崩した
  • パワハラやセクハラを受けた

①職場の人間関係に問題が生じた

職場の人間関係に問題が生じたことをきっかけに、仕事が続けられない状況になることがあります。職場でイジメ被害を受けた、疎外感を感じるというような場合ですね。

人の悩みの9割は人間関係によるものとも言われています。ここに問題が生じて、働き続けることは非常に困難です。

②残業や休日出勤が多発した

残業や休日出勤の多発をきっかけに、仕事が続けられなくなることがあります。

長時間会社に拘束されることで肉体的に疲弊しますし、オフタイムの予定を変更せざるを得ない状況が続けば気持ちも萎えてしまうからです。

③思いもよらない低い評価を受けた

自分が想定していた評価よりも低い評価を下された場合、仕事を続けられないという状況に陥ることがあります。

評価が低いということは、自分の仕事ぶりが認められていないということ。一般的に、人は人生の3分の1を仕事に費やしています。それを評価されないということは、人生を否定されたも同然。

筆者も企業で人事担当をしていますが、社員のモチベーションを下げるような評価がつけられないよう、評価制度策定とその運用には、何よりも神経を尖らせています。

④仕事で大きなミスを犯してしまった

仕事で大きなミスを犯してしまったことをきっかけに、仕事を続けられないという場合があります。

誰にでもミスはつきものですが、それが大きなものとなると上司からの叱責だけでは済みません。客席や関係各所に謝罪したり、代替案・代替物を提出したり、以後の改善策を示したり… 会社自体も金銭的なダメージを被るため、査定にも響くでしょう。

このように仕事上の大きなミスは、心を折るには充分すぎる出来事ですよね。

⑤仕事で頑張りすぎて体調を崩した

仕事で頑張りすぎて体調を壊すと、仕事を続けられなくなることが多いです。

体調を崩すほど頑張ったということは、間違いなく働きすぎです。会社に問題があるのか上司に問題があるのか、働いた本人に問題があるのかはわかりませんが、会社としてあってはならないこと。

体調を崩したことで会社・仕事の異常さに気づき、こんな仕事は続けられないと思ってしまうのです。

⑥パワハラやセクハラを受けた

パワハラやセクハラを受けたことをきっかけに、仕事を続けられなくなるケースがあります。こんなことをされては、働く意欲がなくなりますよね。

これは完全に会社側の落ち度ですから、仕事を続けられなくても仕方ないです。

仕事を長く続けるための対処法11選

仕事が続かないという状況にならないように、日頃から何を気につけておけば良いのでしょうか。対処法を次のとおり11個紹介します。

  • まずは仕事や環境に慣れるまで我慢してみる
  • その仕事によりどのような成長が見込めるか考える
  • 給与アップや出世など目標を立てる
  • 仕事に対して積極的になってみる
  • 完璧主義をやめて適度に力を抜く
  • 自分を褒める
  • 辞めたいと感じたらすぐに上司に相談する
  • オンとオフを明確に区切る
  • 周囲に対して自分から挨拶をする
  • 少数でもいので信頼できる同僚を作る
  • 溜まったストレスを解消する
  • 一人暮らしをする

それぞれ簡潔に解説しますね。

①まずは仕事や環境に慣れるまで我慢してみる

入社直後は「思っていた仕事と違う」「話し相手がいない」など、まだ仕事や職場に慣れておらず心身ともに疲弊しがち。ここで続かないという判断をしてしまうのは、まだ早いかもしれません。

慣れるまでの間、様子を見てみましょう。「不都合なことは若干あるけれど、続けられないというほどじゃない」という結論になるかもしれませんよ。

②その仕事によりどのような成長が見込めるか考える

仕事をすることでどのような成長が見込めるかを考えることで、「自己成長」というメリットを仕事から見出すことができます。これは働くことのモチベーションになります。

自己成長をモチベーションとできれば、仮に給与が上がらなくても、職場の人間関係が悪化しても、仕事が続かないと諦めて退職・転職することは減ることでしょう。

③給与アップや出世など目標を立てる

給与アップや出世などについて具体的かつ現実的な目標を立てることができれば、仕事が続かないというケースは減ります。

その目標を達成するまでは頑張ろうとしますし、目標を達成するということは会社から評価をされたということですから仕事を続けやすい状況になるからです。

なんの目標もなく働いていても、単に消耗していくだけですよね。一度、現実的な目標を具体的に立ててみてはどうでしょう?

④仕事に対して積極的になってみる

仕事に対して積極的に関わるようにすると、仕事が続かないという状況は起こりづらくなります。

人は、物事に積極的に関わるとそこを自分の居場所と考えるようになるそうです。

学生時代の部活動を思い出してみてください。積極的に取り組んでいたら部活動が生活の中心じゃなかったですか? 逆に、積極的に取り組んでいなかった人は、ただ所属しているだけで大した面白みも感じなかったのではないでしょうか。

積極的に取り組んでみることで、どんどんのめり込んでいき、仕事が楽しくさえ思えるようになるかもしれませんよ。

⑤完璧主義をやめて適度に力を抜く

「仕事は完璧にやろう」「絶対に手を抜かない」という姿勢では、心身ともに披露してしまいます。

テスト勉強を思い出してみてみましょう。100点満点を取ろうとすると、勉強はとてつもなく大変ですよね。一方、合格点である80点をクリアしようと考えると、100点満点を目指すよりもはるかに楽だったはずです。

仕事もテスト勉強と一緒です。常に完璧であろうとせず、適度に力を抜くという姿勢でいれば、心身への負担は大きく減ります。仕事が辛くて続かないということは減るでしょう。

⑥自分を褒める

自分を褒める習慣を作ることで、仕事が続かないという考えを取り除くことができます。

人は、誰しも褒められると嬉しいもの。脳科学的にも、自分で自分を褒めることで脳内に快楽物質であるドーパミンが分泌されることがわかってます。また、さらに褒められようと行動を起こすようになるそうです。

自分のやり遂げた仕事に対し自分を褒めることはもちろんのこと、毎日仕事終わりに何かしら自分を褒めるようにすることで、「明日も頑張ろう」という気持ちが生まれてきます。仕事が続かないという状況は起こりにくくなりますね。

⑦辞めたいと感じたらすぐに上司に相談する

「仕事、辞めたいかも」と感じたら、すぐに上司に相談するという対処法もあります。

自分ひとりで考えてしまうと、「辞めたい」という感情に歯止めがかからなくなります。やむを得ない状況であれば仕方ありませんが、何かをほんの少し改善するだけで状況が一変するかもしれません。

信頼できる上司がいれば、悩みをすぐに相談するようにしましょう。仕事を辞めること以外の選択肢を提示してくれるはずです。上司の回答を自分なりに現実的な視点から考えることで、早まりすぎた退職をしなくてすむかもしれないですよ。

⑧オンとオフを明確に区切る

仕事のオンとオフを明確に区切るようにすれば、仕事が続かないという状況が起こりづらくなります。オンとオフを区切ることで、仕事による疲れやストレスが溜まりづらくなるからです。

逆に、オンとオフを切り替えずに、絶えずスマホで仕事のことを考えていては心身ともに疲れ切ってしまいます。まあ、「絶対に出世するぞ!」というアツい人や管理職は24時間仕事を考えているのかもしれませんが。

オンとオフを意識的に切り替えるようにして、仕事での疲労やストレスを溜め込まないようにしましょう。

⑨周囲に対して自分から挨拶をする

周囲に対して自分から挨拶をすると、仕事が続かないという感情が生まれづらくなります。なぜなら、挨拶をすることで人間関係が良化するからです。

世の中には自分から挨拶をできない人、多いですよね。出社しても無言で自分の席に座り、パソコンをカチャカチャやっている人、周りにいませんか? 怖いですし、話しかけづらいですよね。

この反対をすればいいのです。「○○さん、おはようございます」と笑顔で話しかけてみましょう。このような挨拶により、相手も自分も心地よくなります。人間関係も良くなり、会社を辞めたいという気持ちはどこかに飛んでいってしまうでしょう。

⑩少数でもいので信頼できる同僚を作る

本当に信頼できる同僚がいれば、仕事が続かないという状況は起こりづらくなります。適切な表現ではないかもしれませんが、傷の舐めあいができるからです。

仕事が面白くなかったとしても、上からなかなか評価してもらえなかったとしても、You Tubeの見すぎで寝不足だったとしても、信頼できる仲間とのランチやアフター5があれば踏ん張れることもあります。

少数でもいいので、信頼できる同僚を作ってみましょう。会社に来るというモチベーションに繋がりますから、仕事が続かないという状況を回避できる可能性が高まりますよ。

⑪溜まったストレスを解消する

仕事で溜まったストレスを解消することで、会社を辞めたいという気持ちが薄まります。

筆者も、このオンとオフの切替えを使いまくっています。仕事が終わってから、新宿駅西口のひとりカラオケ店で誰にも邪魔されずにアニソンを2時間熱唱。もちろんスマホの電源はオフです。仕事で嫌なことがあっても、この2時間のお陰で「良い一日だったなー」と思えてしまうぐらいですよ。

あなたのストレス解消法は何ですか?

⑫一人暮らしをする

一人暮らしをすると、仕事をやめたいと思うことが減る可能性があります。一人暮らしによって精神的にも経済的にも自立せざるを得なくなるため、甘い考えが改まる可能性があるからです。

筆者も、学生時代から社会人初期のころは実家住まいでした。働き始めてからはとりあえず数万円程度のお金は家に入れていましたが、それでもどこか甘えがありました。食事は親が作ってもらいましたし、洗濯や掃除も親に任せきりでした。ダメ人間だー。

異動で勤務場所が変わったことをきっかけに、一人暮らしをするようになりました。すると、いわゆる自立した生活というものを心がけるようになりました。特に顕著だったのがお金の使い方。お給料の多くを貯金に回したり、無駄遣いが減ったりしました。生活も規則正しくなりました。

このように、一人暮らしをすることで自立でき、「仕事が続かない」よりも、「どうすれば仕事を効率良く進められるか」と考える時間のほうが多くなりました。

状況が許せば、あなたも一人暮らしをしてみてはどうでしょう?

仕事が続かないことによる5つのデメリット

ここからは、仕事が続かないことによるデメリットを、次のとおり5つ紹介します。

  • 辞め癖がつく
  • 経済的に厳しくなる
  • 社会的信用が下がる
  • 仕事上のスキルが身につかない
  • 性格面に難ありと思われる

ここまでの、仕事が続かない対処法と合わせて考えると、より一層、仕事が続かないという状況を避けられるようになりますよ。では、それぞれ簡潔に解説します。

①辞め癖がつく

「やりたいことではないから辞める」「思っていたことと違うから辞める」「嫌なことがあったから辞める」というような軽度な理由で退職・転職をしてしまうと、辞め癖がついてしまいます。退職・転職を決める基準が下がってしまうからです。

辞め癖がつくと、以後も頻繁に退職・転職を繰り返すようになってしまいます。さらには、仕事以外の様々な場面でも諦めやすい性格になってしまうかもしれません。

②経済的に厳しくなる

仕事が続かずに短期間で転職をしてしまうと、経済的に厳しくなる可能性が高いです。よほどの即戦力でもない限り、就職・転職直後から仕事で成果を上げることは難しく、高い評価=多い給与が得づらいからです。

また、評価査定期間の途中での退職や入社はボーナスが満額支払われませんし、在職期間が短いことで退職金が少ない、あるいはもらえないということもあるでしょう。

③社会的信用が下がる

仕事が続かないことで、社会的信用が下がることがあります。

わかりやすいのは、住宅ローンやクレジットカード。ローンを通したりカードを作ったりする際には審査がありますが、その審査項目に「勤続年数」があります。これが足りないと、収入が安定しておらず返済されないリスクがあるとみられてしまうのです。

④仕事上のスキルが身につかない

仕事が続かないと、仕事上のスキルが身につかないというデメリットがあります。

多くの会社は、少なくとも3年間は同一の仕事に従事しなければそこそこできるようにはならにと考えています。つまり、在職期間3年未満で会社を辞めてしまうことにより、転職市場価値はだだ下がりしてしまうのです。

仕事が続かないということで転職したくても、条件の良い会社から内定がもらえないということになってしまうかもしれません。

⑤性格面に難ありと思われる

仕事が続けられないといって何度も転職を繰り返してしまうと、性格に難ありと思われてしまうかもしれません。「飽き性」「衝動的」「ストレス耐性がない」というように。

会社としては、多額の費用をかけて人材を募集し、採用しています。入社後は一定の教育・研修もします。よって、社員にすぐに辞められてしまっては困るわけですね。

性格面に難ありと思われてしまうと、「採用してもすぐに辞められるんじゃないか?」と勘ぐられてしまいます。結果、内定が出づらくなってしまうのです。

どうしても仕事を続けられない場合は?

上記のとおり、仕事が続かないことには大きなデメリットがあります。このような事態を回避するために、仕事が続かないことの原因や対処法を紹介してきました。

とはいえ、どうしても仕事を続けられないという場合もあるかもしれません。そんなときにとるべき手段は次の3つです。

  • 社内異動を希望する
  • 休職する
  • 転職する

①社内異動を希望する

仕事内容は職場環境が変わることで、仕事を長く続けられる可能性があります。上司や人事に申し出てみましょう。

ただ、気をつけてほしいこともあります。それは、異動希望の理由をネガティブなことにはしないこと。

筆者も会社で人事担当をしているので、異動希望の相談をたまに受けることがあります。同じ会社の社員同士ですから、わりと正直に異動希望の理由を話してもらえますが、なかには「それどうなの?」というものもしばしば。

例えば、「月々の目標が高すぎるから今の部署は無理。目標が楽なところに行きたい」というようなものです。こういう相談を受けると、筆者は「このまま上に報告したらダメそうだよなー」と思い、わりと困ってしまいます。

異動希望の伝え方によっては、評価が下がってしまうこともあります。会社の上層から「こいつはやる気がある」「会社に貢献する気持ちが伝わってくる」と思われるような理由を添えて、異動希望を出しましょう。

②休職する

精神的に厳しいと感じたら休職を考えてみる必要もあるでしょう。

特に怖いのはうつ病です。うつ病になると回復に時間がかかり、回復後に再発することも多いからです。人生の多くの時間を棒に振ってしまうかもしれません。

精神的に苦しいという場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。早期に治療できれば、苦しい時間は短くて済みますから。

③転職する

どうしても仕事が続かない場合、転職という選択肢が現実のものとして出てきます。

転職は必要以上に恐れるものではありませんが、かといって舐めてかかると痛い目にあいます。「内定が出ない」「ブラック企業に転職してしまった」などですね。

ここからは、転職を成功させるためのコツと、転職の流れを簡潔に紹介します。

転職を成功させるコツ

仕事が続かない人が転職を成功させるには、次の3つのコツがあります。

  • 仕事が続かない理由を把握する
  • 希望条件に優先順位を付ける
  • 在職中に転職先を見つける
①仕事が続かない理由を把握する

まずは上記「仕事が続かない人の特徴は?」や「仕事が続かないきっかけとなる6つの原因」を参考にして、仕事が続かない理由を把握しましょう。

同じ理由で仕事が続かないということがないように、しっかりと会社を探すためです。

  • 評価に不満があるから仕事が続かない ⇒ 評価基準が曖昧な会社に転職してしまう
  • パワハラがキツくて仕事が続かない ⇒ ノルマの厳しい会社に転職してしまう
  • 単調な業務に飽きて仕事が続かない ⇒ ルーティン業務のみの仕事に転職してしまう

上記の例のようなことにならないように、まずは己を知っておきましょう。

②希望条件に優先順位を付ける

転職をする上で、希望条件があると思います。希望条件が複数ある場合は、優先順位を付けましょう。なぜなら、すべての希望条件が揃った転職などできないからです。妥協ラインを知るということですね。

希望条件の最優先に挙げるものは、仕事が続かない理由に関する条件です。次の会社で長期的に働けるようにするためにも、これはぶらさないでくださいね。

③在職中に転職先を見つける

転職活動は、必ず在職中に行ってください。次の転職先が決まるまでは、今の会社は辞めないほうが絶対にいいですよ。

会社を辞めてしまう、つまり無職状態になると、かなり追い込まれます。自己都合退職の場合はすぐに失業給付金が出ませんから収入ゼロ。経済的にも精神的にも厳しくなります。

筆者は会社で人事担当をしていますから、採用面接をすることもあります。当然、無職状態の人の面接をすることもありますが、彼らの面接でのパフォーマンスはどうしても低い傾向があります。

追い込まれているからなのか、悲壮感が漂っていたり極度に緊張していたりします。上の面接まで回せないという結果になりがちです。これは筆者に限らず、採用側の一般的な考え方でもあります。

このように、会社を辞めてから転職活動をすると、内定率が大幅に下がります。より一層追い込まれる結果になるという負のスパイラルに陥ってしまいます。

次の転職先から内定をもらうまでは、絶対に今の会社をやめないようにしましょう。そのために、「会社辞めたいな」と軽くでも感じたら、とりあえず保険の意味で転職活動を始めておいてもいいかもしれませんね。

まとめ|仕事が続かないという状況には冷静に対処する

仕事が続かないという状況には、大きなデメリットがあります。したがって、何度も繰り返してしまうわけにはいきません。

仕事が続かないと感じる場合は、上記対処法を参考に改善を図ってみてはいかがでしょうか。案外、スッキリと解消するかもしれませんよ。

「自分の問題ではなく、今の会社が無理!」という場合は、転職活動を始めましょう。早めに始めれば、それだけ心に余裕が生まれます。

「もう明日から行きたくない!」という状況まで追い込まれてから転職活動を始めると、余裕がなくなって「転職できればどこでもいい」という危険な発想をしてしまいがち。その結果、ブラック企業に転職してしまったということでは悔やんでも悔やみきれませんから。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

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