チンパンジー

今月もノルマを達成できなかった。営業の仕事、向いていないんだろうな。これ以上続けてもストレスにさらされるだけ。もう辞めてしまおうかな。

いきなりですが、営業職は他の職種と比べて離職率がダントツで高いです。

成果をあげることができれば歩合がついて高給がもらえる営業職。ですがその反面、とんでもないストレスに晒され続けます。

筆者は新卒から2年半、営業職として働きました。しかし、最後は逃げるように退職してしまいました。その後は人事職に転職し、充実した毎日を送ることができています。

筆者は学生時代、体育会系のチアリーディング部に所属していました。打たれ強さだけには自身を持っていたので、営業職でもなんでもできると思っていました。それでもダメでした。

ですから、営業職がどれほどつらいかはわかっているつもりです。そんな営業の世界で苦闘しているあなたが、ご自分の仕事と人生を立て直せるようにと、この記事を書きました。

よかったら読み進めてみてくださいね。

営業向いてないと自分で思ったり人から言われたりしている人たちの声

営業が向いていないと思っている、もしくは人からそう言われている人たちの声をTwitterから引用します。

彼らの気持ち、とてもよくわかります。あなたも同じような思いをしていますか?

営業向いていない人の特徴・性格

営業に向いていない人の特徴・性格を7つ紹介します。あなたには当てはまるものがあるでしょうか。ちなみに筆者は、5つ当てはまってました。

内向的な性格

内向的な性格の人は、営業には向いていません。営業は人とコミュにメーションを取る機会が多いからです。

自分だけの小さな世界で穏やかな幸せを感じたいという人にとって、営業の仕事は苦痛以外の何物でもないでしょう。

ストレス耐性がない

営業の仕事は、ストレスとの戦いです。常に数字に追い回されます。

目標数字に届きそうもなければ怒鳴られます。歩合給も出ません。

そうかといって頑張って目標数字に届いても、翌月はリセットされてゼロからのスタートです。

筆者は、営業の仕事はギリシャ神話のシーシュポスみたいだと思いました。

シーシュポスの神話

神々を欺いて地獄に落とされたシーシュポスは、大岩を山頂まで押し上げるよう命じられます。シーシュポスがやっとのことで山頂付近まで大岩を押し上げると、岩は急に重くなり、山の下まで転がり落ちてしまいました。シーシュポスは山の麓まで降り、また大岩を山頂めがけて、その重さに苦しみながらも押し上げます。しかしまたしても、岩は山頂寸前で転がり落ちていく。このように、絶対に報われることのない苦行が永遠に繰り返されるのです。

(辞めない限りは)永遠に続く苦しみ。よほどのストレス耐性がないと、こういった営業職の苦行を耐え抜くことはできないでしょう。

他人に対して興味がない

営業職は、相手をコントロールしなければなりません。

そのためには、一方的にまくし立てて説得するということではなく、相手の言葉に耳を傾け、行間を読み、仕草や息遣いなどにまで配慮する必要があります。さらには、相手の事前リサーチも必要。

このように、他人に対して興味を持って臨まなければ、営業で成果をあげることは厳しくなります。

もしあなたが他人に対してあまり興味を持てないという性格だと、営業職は向いていないと言わざるを得ないでしょう。

プライドが高い

営業職は、相手を立てなけけばなりません。腰を少しかがめて「しゃちょーっ!」みたいに、立てて立てて立てまくることが必要になる場面もあるのです。

少し話が飛びますが、先日、姪っ子のお遊戯会の動画がYou Tubeにアップされていました。営業職のお父さんたちが見たら絶句しそうな歌を、姪っ子たちは満面の笑顔で歌っていました。

曲名は「すてきなパパ」です(作成・作曲:前田恵子)。歌詞の一部を引用しますね。

すてきなパパ

パパ パパ えらいえらいパパ
せかいのだれより えらいんだ
おおきなおくちで わらったら
かいじゅうみたいに みえるけど
すてきなすてきな パパなんだ

こんな歌を歌っているお子さんに、営業しているときの姿など絶対に見せられないと思いました? もしそう思ったなら、あなたのプライドは営業職には向いていないと思います。

数字が苦手

営業職は、数字に強くないと話になりません。

相手との話の中で、プレゼンの中で、上司への報告で、数字は常に出てきます。関連する数字を記憶しているだけでなく、頭の中で数字を瞬時にこねくり回して次の展開を作る必要もあるのです。

こういったことができない営業は、単なる御用聞きになってしまいます。つまり、成果をあげることができません。

あなたに数字面の不安はありませんか?

面倒くさがり

営業職は、とにかくマメさが求められます。相手を気遣い、相手よりも早く行動し、相手からの質問や依頼には即対応しなければなりません。

まるで奴隷、いえ、執事のようです。

相手に対してマメに対応し、相手を良い気分にさせて、こっそりと効果的な楔を打っていって契約に結びつけるのが営業なのです。

仕事は仕事、プライベートはプライベートなどといって、休日にかかってきた電話を無視するようでは営業は無理です。

お金への執着がない

つらく苦しい営業職ですが、もちろん良いこともあります。それは歩合給です。

基本的に営業は不人気職ですから、高給をちらつかせなければ人が集まりません。とはいえ、力のない人間に払うお金などないという会社の言い分もわかります。そこで、歩合給という発想が出てくるのですね。

基本給は新卒レベルだけど歩合給は破格という会社はいくらでもあります。力がある者には糸目をつけない、逆に近がらない者は去れということですね。厳しい世界です。

営業に向いていて、過度のストレスを感じることなく実績をあげられる人にとっては、営業職は天国です。

逆に、お金にあまり固執しないという人にとっては、営業職は良さを感じられる場面は極めて少ないでしょう。

営業向いていないと言われたときは辞めるべき?対処法は?

もしあなたが誰かから「営業に向いていない」と言われたら、それは真実の可能性が高いです。なぜなら、客観的な意見のほうが、状況を正しいことが多いからです。

こんなとき、営業職を辞めたほうがいいのでしょうか。対処法を3つ紹介します。

本当に営業は無理なのか考える

まずは、前述の「営業に向いていない人の特徴・性格」をチェックしてみてください。

複数が該当するようでしたら、営業職を続けることであなたの心は削られ続けます。もしかしたらいずれ、心が壊れてしまうかもしれません。

これほどのリスクがあるとわかっていて、営業職に留まる意味ってあるのでしょうか?

もちろん、ありのままの自分で働き続けられるほど世の中は甘くはありません。変化・進化は当然です。血のにじむような努力も、時には必要でしょう。

といっても、三つ子の魂百までではないですが、人は簡単には変われません。自分を偽って営業職にしがみついても、営業職に向いていないのであればつらい現実が待っているだけ。このことは、筆者を含め、営業職を辞めていった人の多さ(離職率の高さ)が証明しています。

ここまで読んでみて、「そうだよね…」と思うようであれば、あなたは本当に営業には向いていないと思います。以下の「異動を申し出る」「転職する」に進んでください。

逆に、「いやいや、でも営業を続ければ良いこともあるはず…」と思うのであれば、諦めるのは時期尚早。まだまだ営業職として、今後活躍できる余地があるかもしれませんよ。

異動を申し出る

営業に向いていないと人から言われたり、あなた自身がそう思っていたりした場合、異動を申し出るという道があります。

うまくすれば、営業ほどはプレッシャーのかからない、あなたに適した仕事に異動できるかもしれません。

異動を申し出る際に気を付けたいのが、これまで関わってきた営業職に対するネガティブな発言はするべきではないということ。

「ノルマがきつくて」「朝礼がつらい」という泣き言を告げた瞬間、マトモな異動はナシになるでしょう。仕事ができないお荷物というレッテルを貼られるだけです。

営業職からの異動を希望するのであれば、異動したい部署に対するポジティブな動機を用意しておきましょう。間違っても、「営業以外なら何でもいい」なんて言わないでくださいね。

転職をする

異動の申し出がうまくいかない場合は、転職活動を始めましょう。転職活動をするにあたり、やるべきことが3つあります。

  • 営業で培った汎用スキル(どこでも通用するスキル)をピックアップする
  • ミイダス】などで自分の適性をチェックする
  • どのような仕事がしたいのか、どのような仕事ならできるのか書き出す

この3つをしておかないと、「営業が嫌で転職活動したはずなのに、条件に釣られてまたしても営業に転職してしまった」なんてことになります。そして同じことを繰り返してしまうのです。

まとめ|営業向いてないと言われた!もう辞めたいかも?そんなときの対処法

ご覧のとおり、ここまで営業職を散々ディスってきました。筆者は営業職が本当に向いていおらず、恨みすら感じているからです。負け犬の遠吠えです。アオーン。

ですが、営業職で頑張っている人もたくさんいます。そして、営業職で成果をあげている人は、人間的にも大変魅力的。他職と比べて、明らかにお金を持っています。話は面白く、異性にもモテまくっています。

果たしてあなたはどうですか? 営業職という厳しい荒波を乗り越えてキラキラできるでしょうか。それとも、スッパリと「向いていない」と考えて堅実な道に踏み出すのでしょうか。

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