
採用面接で「何か質問はありますか?」と聞かれることがあるんだけど、何を聞けば良いのかわからず、いつも「特にありません」と言ってしまってる。うかつなことを聞いて評価下げても嫌だし。本当は、何か質問したほうが良いの?
現役転職アドバイザーが、採用面接での逆質問について、すぐに使えるOK例を紹介します。これを参考にして、面接官への印象を上げまくってくださいね。
逆質問をする企業側の意図
まずは、企業側が逆質問をする意図を簡単に説明します。これは次の2つです。
- 志望意欲を知りたい
- ミスマッチを避けたい
- コミュニケーション旅行を知りたい
逆質問の意図1 志望意欲を知りたい
企業側は、求職者の志望意欲を知ろうと逆質問をしてきます。
「特にありません」は興味がないとみなされますし、少し調べればわかるようなことを質問してきた場合は、企業研究していない=志望度が低いと判断されてしまいます。
このように、逆質問に対する求職者の反応により、企業は求職者の志望意欲を計っています。
逆質問の意図2 ミスマッチを避けたい
ミスマッチを避けたいという考えからも、企業側は逆質問をしてきます。純粋に疑問に思っていることをぶつけてほしいということですね。
とはいえ、ここで迂闊な質問をしてしまうと、志望意欲が低いとみなされたり、コミュニケーション力がないと判断されたりします。
詳しくは、後述するNG回答を見てください。
逆質問の意図3 コミュニケーション力を知りたい
応募者のコミュニケーション力を知ることを意図して、企業が逆質問してくることもあります。
質問での表現が稚拙だったり、相手(面接官)の立場や考えを考慮しない質問をしたりと、逆質問でコミュニケーション力の未熟さががわかることがあるからです。
また逆に、それまでの面接内容を踏まえての建設的な逆質問が出るようであれば、コミュニケーション力の高さが伝わり、評価もアップします。
採用面接でそのまま使える最強の逆質問例10選
逆質問のOK例を以下に列挙します。面接準備としては、この中から3つピックアップしておけば完璧です。面接本番では、面接での質疑応答内容を踏まえ、逆質問すべきものを選びましょう。
なお、逆質問のOK例のポイントは次の3つです。
- スキルをさりげなくアピール
- 会社への貢献意欲や積極性をアピール
- 企業研究をしていることをアピール
スキルをさりげなくアピール
私は、前職では○○というスキルを活かして○○という実績を上げることができましたが、御社で活躍するために、さらに必要となるスキルにはどのようなものがありますか?
私は前職では○○名の部署を統括していましたが、○○様がマネジメントをする上で大切にしていることは何ですか?
私はこれまで○○のキャリアを積んできました。御社でこのキャリアを活かすために、さらに必要な要素にはどのようなものがありますか?
会社への貢献意欲や積極性をアピール
私と同年代で中途入社した方で活躍されている方はいますか? その方の特徴など、差し支えなければ教えてください。
内定をいただけた場合、責任あるポジションを目指したいと考えておりますが、御社の評価制度を教えてください。
御社で活躍されている方に共通する特徴は何でしょうか?
御社の〇〇の事業に、機会があればぜひ関わりたいと考えています。実績を認めていただければ、参加させていただくことは可能でしょうか?
私が志望する○○の部署に入社された方の中で、特に活躍された方の特性を、差し支えない範囲で教えてください。
企業研究をしていることをアピール
御社の事業の特徴は○○であると理解しています。このような方針をとられている経緯を、差し支えない範囲で教えてください。
○○という営業戦略をとられているということであれば、将来的には海外進出もお考えということでしょうか? 差し支えない範囲で教えてください。
評価を下げるNG逆質問とは
逆質問をすることで、評価を落とす場合があります。NGとなる逆質問は次のようなものです。
仕事そのものではなく、給与や待遇に魅力を感じていると思われてしまうため、採用後の活躍は期待できないと判断される。
話が続かず、コミュニケーション力が低いと判断される。
準備が甘く、応募意欲が低いと思われる。
話を聞いていなかったのかと思われる。
頭が悪いと思われる。
このような逆質問は蛇足以外の何物でもありません。素直に前述のOK例を使ってくださいね。
まとめ|採用面接でそのまま使える最強の逆質問例10選
逆質問は、知りたいことを質問する場ではありません。自分自身の評価を上げるために、婉曲的にアピールするためのものです。
知りたいことは、内定後に聞きましょう。転職エージェントを利用しているのであれば、担当のキャリアアドバイザーを通して質問をすればOKですよ。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。