シマウマ

リクルートエージェントっていろいろと転職サポートしてくれるみたいだけど、なんで費用が無料なんだろう。何か裏とかあるんじゃない?

現役転職アドバイザーが、リクルートエージェントが費用無料で転職サポートをしている理由を紹介。さらに、費用無料による利用者側のデメリットも解説します。

※この記事は3分程度で読み終わることができます。3分後、あなたはリクルートエージェントの費用に対する疑問がスッキリとなくなっているはずです。

リクルートエージェントが費用無料の理由

リクルートエージェントの費用が無料の理由は、リクルートエージェントが求人企業から紹介報酬をもらっているからです。

リクルートエージェントが紹介された求職者が企業に採用されたら、その想定年収の30%ほどが企業よりリクルートエージェントへ報酬として支払われます。

例えば、年収500万円で紹介した求職者が採用されれば、リクルートエージェントには150万円ほどの紹介報酬が入ります。

このようにリクルートエージェントは、利益を得るために多くの求職者を企業に紹介しようとします。その結果、登録のハードルを限りなくゼロにすべく費用完全無料としているのです。

求職者とすればとても美味しいシステムですよね。

求人企業はなぜリクルートエージェントで募集するのか

それでは、求人企業はなぜ多額の報酬を払ってまで、リクルートエージェントに人材紹介を依頼するのでしょうか。これには3つの理由があります。

求人企業がリクルートエージェントを利用する理由
  • 求めている人材を効率よく採用するため
  • 短期退職時の返金保証があるため
  • 求人募集を公にしたくないため

理由1 求めている人材を効率よく採用するため

リクルートエージェントは求人企業に対し、「この人であれば求人企業にとって有益だ」と思える人材を厳選して紹介します。

すなわち、リクルートエージェントから紹介される求職者は、基本的に求人企業の採用基準を超えています。

よって、求人企業は手間と時間とコストを掛けて書類選考に注力する必要がなくなります。

このように、求人企業は採用コストを抑えるという目的で、リクルートエージェントを利用するのです。

理由2 短期退職時の返金保証があるため

高い紹介料を支払ってリクルートエージェントから紹介された人材が、もし早期に退職してしまったら企業側は大きな損失を被ります。

金銭的損失だけでなく、教育・研修の無駄や、人員に穴を開けてしまうことによるダメージ等も企業側に生じてしまいますよね。

こういった求人企業側のリスクを公平に分担すべく、リクルートエージェントは求人企業に対して次のような返金保証制度を設けています。

採用された人材が貴社に入社後6か月以内に、明らかに対象者本人の責により解雇された場合、または自己都合により退職した場合、契約時の返金規定により返金いたします。返金額は退職までの期間によって異なります。

(リクルートエージェント公式サイトより)

こうして、企業側は少なくとも金銭的には守られることになります。さらには、その反射的効果としてリクルートエージェントのマッチング精度に信頼を置くこともできるのです。

理由3 求人募集を公にしたくないため

企業によっては、人材の募集からその後の経営戦略が推測されてしまうことがあります。特に大手企業はその傾向が強いです。

経営戦略が推測されてしまうことにより、ライバル社に対して遅れをとることになりかねません。よって、人材募集を公にしたがらない企業は多い。

この点、リクルートエージェントを利用すれば、採用基準を超えた希望者のみに伝えることも可能であるため、最小限の露出で人材募集を行うことができます。

このように、戦略上、求人募集を公にしたがらない企業がリクルートエージェントを利用して募集をかけることはとても多いのです。

リクルートエージェント費用無料による利用者側のデメリット

リクルートエージェントを利用して求人募集をかけている求人企業の内情から、なぜ求職者がリクルートエージェントのサポートを費用無料で受けられるかがわかったと思います。

求職者からすれば、費用無料は非常にありがたいもの。しかし反面、大きなデメリットが3つあるのです。

リクルートエージェント費用無料による利用者側のデメリット
  • 年収400万円未満の案件が少ない
  • 求人内容とキャリアがマッチしていなければ紹介してもらえない
  • 年齢相応のキャリアがなければサポートを受けられない

デメリット1 年収400万円未満の案件が少ない

リクルートエージェントには、年収400万円未満の案件は少ないです。リクルートエージェントの会員専門ページ「Personal Desktop」掲載の非公開求人の年収(全国)は次のとおりです。

年収 割合
1,000万円以上 11%
900万円台 4%
800万円台 10%
700万円台 14%
600万円台 20%
500万円台 17%
400万円台 14%
300万円台 8%
200万円台 2%
100万円台 0%

このように、年収400万円未満の求人は10%程度しかありません。この理由は明白。

年収400万円未満の人材は、言葉を選ばずに言えば、高度な専門スキルやマネジメント経験等を持ち合わせていない求職者の可能性が高いです。

つまり、ごく一般的な求職者である場合が多く、コストを抑えた求人媒体(ハローワーク、求人チラシ等)の利用でも一定量の募集が見込めるのです。

企業とすればわざわざ、リクルートエージェントに想定年収の30%という高額な成功報酬を支払うまでもなく、月3万円で求人チラシに募集掲載すれば複数名の応募が期待できるということです。

もしあなたが、転職により年収100万円~300万円台の求人案件を目指さざるを得ない状況の場合、リクルートエージェントに登録しても希望する案件には出会えないかもしれません。

デメリット2 求人内容とキャリアがマッチしていなければ紹介してもらえない

リクルートエージェントに対して求人企業は、紹介される求職者は選考基準をクリアしているか、少なくともそのボーダーライン上にいる人材であると考えています。

また、採用後に短期間で退職してしまうことがないよう、技術面のみならず人格面や生活環境等も問題ない人材であるとも信じています。

そのために求人企業はリクルートエージェントに対し、鬼高い紹介報酬を支払っているのです。

このため、リクルートエージェントは本当に自信をもって紹介できる人材のみを求人企業に紹介するというスタンスを取らざるを得ません。

つまり、求人内容とキャリアがマッチしていなければ、求人紹介をしてもらうことはできません。

例えば、30代後半になって未経験職への転職に挑戦したいと主張したところで、リクルートエージェントのキャリアコンサルタントから考えを改めるよう説得されることでしょう。

なぜなら、30代後半で未経験でもOKなどという選考基準を設けている求人(つまり年収400万円未満の求人)は、リクルートエージェントではほとんど扱っていないからです。

デメリット3 年齢相応のキャリアがなければサポートを受けられない

年齢相応のキャリアとは、一般的には次のようにいわれています。

年齢相応のキャリア
  • 40代は課長職以上かつ、「マネジメント経験」「高度な専門スキル」を有している
  • 30代は「小規模以上のマネジメント経験」or「専門スキル」or「圧倒的な実績」を有している
  • 20代はポテンシャル採用のためキャリアは比較的甘く見てもらえる

つまり、20代はともかく、30代・40代は即戦力採用ということです。

こういった年齢相応のキャリアがなければ、残念ながらリクルートエージェントでサポートを受けることは難しくなります。

即戦力として評価されるレベルが非常に高くなる40代後半ともなると、「ご紹介できる案件はございません」というつれないメールが送られて終わり、ということもありえます。

リクルートエージェントから求人を紹介してもらえないときにやるべきこと3つ

もしあなたが、前述のデメリットを受ける条件に当てはまってしまった場合、リクルートエージェントから手厚いサポートを受けることは難しくなってしまいます。

そのようなときは、次の3つの代替策があります。

3つの代替策
  • 他の転職エージェントに登録する
  • 「ミイダス」を利用する
  • 転職サイトを利用する

代替策1 他の転職エージェントに登録する

世の中には、様々なタイプの転職エージェントがあります。

リクルートエージェントのように、少なくとも年収400万円以上のキャリアを前提としている転職エージェント、年収600万円以上のハイクラスのみを対象としている転職エージェント等です。

狙い目は、比較的年収が低い求人でも多く扱っている転職エージェントです。この条件に該当し、さらに実績・評判ともに上々なのは次の3社です。

doda
  • リクルートエージェントに次ぐ業界2位の転職エージェント。
  • 大手・優良企業の求人案件を数多く紹介してもらえる。
パソナキャリア
  • 最大の売りは面談(キャリアカウンセリング)。1.5時間~2時間もの時間をかけて、強みを見つけてくれる。
  • オリコンの転職エージェント顧客満足度で総合1位を獲得。
マイナビエージェント
  • 20代から圧倒的な人気を誇る。が、サポート対象は20代~30代半ばと限定的。
  • 丁寧なサポートと豊富な優良企業案件が魅力。

リクルートエージェントの費用無料のデメリット3つに該当してしまいそうな場合は、上記3社にも登録をしてみましょう。

手厚いサポートが受けられる可能性がグンと高まりますよ。

代替策2 転職サイト「ミイダス」を利用する

ミイダスとは、非常にユニークな機能を備えた転職サービスです。

ミイダスにWeb登録すると、企業側からオファーが黙っていても来るようになります。しかもこのオファー、なんと面接確約オファー。書類選考をパスした状態からスタートということです。

リクルートエージェントから求人案件紹介や書類対策指導を受けることができなかったとしても、ミイダスを使えば面接までは容易にたどり着けます。やるべきことは面接対策だけ。

より詳しい内容はこちらの記事にまとめています。

ミイダスの登録の流れとデメリット|実際に使った感想

代替策3 転職サイトを利用する

リクルートエージェントのサポートを受けられない場合、上記ミイダスを利用するととともに、求人案件数を確保するという意味で他の転職サイトにも登録したいところです。

転職サイトとは、多数の求人案件が載っているサイトのこと。求人探し⇒書類・面接対策といった一連の流れを求職者自身で行うため、求職者の負担は大きいです。

しかし、転職サイトの利用だけで転職成功を勝ち取っている人が多いという事実もあります。諦めるのはまだ早いですよ。

おすすめの転職サイトはこちらの記事にまとめましたのでよろしければ。

本当におすすめできる転職サイト3選

まとめ|リクルートエージェント費用無料のからくり

リクルートエージェントの費用が無料の理由
  • リクルートエージェントが求人企業から多額の紹介報酬を得ているから
求人企業はなぜ高い報酬を払ってリクルートエージェントを利用するのか
  • 求めている人材を効率よく採用するため
  • 短期退職時の返金保証があるため
  • 求人募集を公にしたくないため
リクルートエージェント費用無料によるデメリット
  • 年収400万円未満の案件が少ない
  • 求人内容とキャリアがマッチしていなければ紹介してもらえない
  • 年齢相応のキャリアがなければサポートを受けられない
リクルートエージェントから求人案件を紹介してもらえないときにやるべきこと
  • 他の転職エージェント【doda】【パソナキャリア】【マイナビエージェント】を利用する
  • ミイダス】を利用する
  • 転職サイトを利用する

リクルートエージェントの費用無料の裏側を知り適切なサポートを受ける。リクルートエージェントのサポートを受けられない場合は代替策を講じる。こうすることで転職活動は前に進んでいきますよ。

リクルートエージェントに関しては、こちらに詳しくまとめています。

リクルートエージェントのメリット・デメリット|あなたにはおすすめ不可?

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。