
上司のパワハラがきついから転職したい。でもこれって逃げなのかな。転職活動の面接のときに「パワハラを受けたから転職を考えた」なんて言っていいのかな。ほんと、どうすればいいんだろう。
上司からパワハラを受けることは本当につらいですよね。心が削られ続け、ポキっと折れてしまいます。心の病を患うこともあります。
とはいっても、パワハラを受けて退職・転職することは逃げのようにも思えます。自分は悪くないのに逃げだなんて、釈然としないし悔しいですよね。
この記事では、上司のパワハラによる転職は逃げなのかどうかについて解説。また、転職活動の際にパワハラの事実を求人企業に伝えるべきかという点についても説明します。
上司によるパワハラを受けて転職を考え始めている方には参考になる内容ですよ。
上司によるパワハラを受けて転職を考えている人たちの声
上司によるパワハラで苦しみ、転職を考えている人はいます。Twitterから彼らの声を引用します。
休日出勤疲れた。理不尽なパワハラ上司にも疲れた。酒の量だけが増えていく。かっぱえびせんはうまい。 pic.twitter.com/O4bivmClZh
— お酒好き (@sakesukitokai) June 20, 2020
去年末に会社を辞めた。
理由は、上司からのパワハラ。パワハラする人ってさ、側から見ると子どもみたいなんだよね。
しんどかったけど、可哀想だった。
この人は、こんな小学生みたいな生き方で、誰からも注意してもらえなくて、ずっとこのままなのかと。
— 水 (@TXQgnQX99LEt2JX) June 24, 2020
あんだけバカにした物言いだったのに、
あれは叱咤激励だったって、
パワハラ上司の言い訳ですやん、、、— バタコ (@ik860206) June 23, 2020
パワハラ元上司を肴に酒を飲んでいる pic.twitter.com/sL4GJjD45f
— ゆり@夢見るにゃんにゃんじゃいられない (@batsu_not_bot) June 18, 2020
ひどい話ばかりですね(一部、変なのが混じってますけど)。あなたのケースと同じようなものはありましたか?
上司のパワハラによる転職は逃げ?辞めるべきか留まるべきか?
上司のパワハラによる転職は逃げなのでしょうか。
結論から言うと、これは逃げでもなんでもありません。逃げではなくて、あなたの側から会社を見限ったということです。
今の時代、社員が退職・転職を考えるほどのパワハラをする上司を野放しにしているような会社は少ないです。
なぜなら、ほとんどの企業は「人」が大切であるとわかっているからです。人を傷つけるような言動をとる人間を、管理職のまま置いておくほど頭の悪い経営者は少ないです。
ですから、あなたはそんなくだらない上司のもとで働き続ける必要はありません。そんなバカにペコペコする必要はないんです。パワハラのない会社はたくさんあります。
逃げかどうかを気にすることなく、あなたの側から三行半を叩きつけるぐらいの気持ちでいましょう。
上司からパワハラを受けている場合、まずは試しに人事に相談してみましょう。人事がまともに機能していれば、パワハラ上司には調査・指導が入ります。評価も給与も下げられます。ザマーミロです。
筆者は企業で人事を担当していますが、これまで一度だけパワハラの報告を受けたことがあります。
その時は、実態を確認すべく、上司本人、部署全体、他の部署にもヒアリングをしました。おかげで社内のあちこちで、「○○課長ってパワハラしているんだってー」という噂が立ちました。
調査の結果、パワハラの被害が認められました。パワハラの加害者であった上司は、その後、懲戒処分(戒告)され、次の人事異動で別部署に異動させられました。
あなたが上司からパワハラを受けてつらいということであれば、可能であれば人事に相談してみましょう。あなたの苦しみが解消されるだけでなく、仕返しもできるかもしれませんから。
でも、あなたの勤めている会社の人事が動かない、あるいは無能そうであれば、その会社に留まる理由はありません。
そんなブラック企業はあなたの側から見限り、すぐにでも退職できるように転職活動を始めましょう。
腐ったゴミを捨てるよに、ポイッとやってしまうのです。逃げなんかではありませんよ。
パワハラ上司への仕返しはやめておこう
パワハラをしてきた上司に対して、訴えるなどの激しい仕返しをしたいという気持ちになることもあるでしょう。でもそれは時間の無駄です。やめてきましょう。
パワハラ被害に対しては、労働局だとか労働基準監督署だとかは全然動いてくれません。ですから、弁護士を使って訴えるしかありません。
訴えて損害賠償を勝ち取るには、パワハラを受けた証拠と、パワハラ被害を被った証拠が必要です。前者は録音やメールなど、後者は医師の診断書(うつ病を患った等)です。まず、これらを備えるのが難しいです。
さらに、弁護士に依頼するということは数十万円がかかります。でもって、勝訴して損害賠償が取れたところで数十万円が相場。つまり、弁護士費用のほうが高く付く可能性もあるんです。
さらにさらに、パワハラ被害を訴えるということは、加害者である上司だけでなく、その実態を放置した会社自体を訴えるということ。つまり、そのまま会社に居続けることは難しくなります。
もっというと、裁判のことは世間に知れ渡りますから、転職活動においても応募した企業にバレる可能性がとても高いです。企業側は、会社を訴える人を採用するのはハイリスクだと考えるかもしれません。
ということで、パワハラ上司をどうにかして懲らしめてやろうと訴えることは、あなたにとってプラスにはなりません。仕返しは、社内の人事に相談する程度に留めておきましょう。
本格的な仕返しをするぶんの時間と労力は、転職活動に充てましょう。そのほうが生産的です。
パワハラに対する仕返しについて、細かいことはこちらの記事にまとめました。気が向いたら見ておいてくださいね。
パワハラの事実を転職活動の面接で伝えるべきか?
転職活動をすると、応募した企業から必ず聞かれることがあります。それは転職理由です。
パワハラを受けて転職をすることになった場合、それを転職理由として伝えるべきなのでしょうか。答えはNOです。
パワハラを受けるというのは、たしかに同情すべきことです。しかし、企業の面接官は慎重です。まず、本当にパワハラを受けたかどうかを疑います。
さらには、パワハラを受けるに至ったのは勤怠に問題があったからかな?成績不振だからかな?コミュニケーション能力が低いからかな?とネガティブに考えるのです。
ですから、パワハラを受けたことを転職理由としてはいけません。
パワハラを受けたことなどおくびにも出さず、むしろ前の会社に対して感謝しているぐらいの雰囲気を作りましょう。そのほうが、面接官はあなたのことを魅力的な人物であると評価します。
そして、転職理由は可能な限りキャリアアップに寄せ、これまで身につけたスキルをより発揮して御社に貢献したいです!ということを具体的に伝える。これで、大抵の面接官は納得してくれます。
転職理由の作り方についてはこちらの記事にめとめていますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
まとめ|上司のパワハラによる転職は逃げ?転職理由はどう言えばいい?
上司からパワハラを受けて転職することは逃げではありません。パワハラを黙認するようなブラック企業は、あなたの側から見限ってやりましょう。