
ワンマン社長ぶりがひどすぎてついていけない!周りにイエスマンだけ置いて、社内に愛人がいて、話はコロコロ変わって、私たち一般社員は奴隷ぐらいにしか思っていない。こんな会社で働き続ける意味ってあるのかな。
現役転職アドバイザーが、ワンマン社長の下で働くことの無意味さとわずかな対処法を紹介します。
私はかつてワンマン社長の下で働いていました。しかも、ワンマン社長から虐げられるのではなく、ワンマン社長の「犬」として仕える側でした。そんな私の実体験も交えながら説明します。
※この記事は3分程度で読み終わることができます。3分後、あなたはワンマン社長の下に残るべきなのか、それとも去るべきなのかがわかっているはずです。
ワンマン社長の下で苦しんでいる人たちの声
ワンマン社長の存在を疎ましく思っている人は山ほどいます。そんな人達の声をTwitterから引用します。
バカなワンマン社長は
経営者としてナンバーワンだと自負しているただの老害です。実際に経営者としてマネジメント管理が出来ていればこんな事態にはなってないので。
副社長も同じ穴の狢。
バカな家族経営ってやつですよ、— ヨドバシカメラの人です (@4Ex59NhGKvLidTG) April 11, 2020
たとえ従業員に好かれる営業マンだったとしても、ワンマン社長に嫌われたら追放されるんだな。その事例を本日体感しました。(自分じゃないよ)
社長に好かれる事も営業なんだなぁ。— i.k@金属加工を極めたいin北陸 (@KinzokukakoI) April 14, 2020
一つの仕事、一つの現場を任されても
毎日社長に電話報告をしなきゃいけない
監視されているようで不快感しかない仕事のやり方は人それぞれ千差万別だから
その人に合った、得意なことを
伸ばしていくようにすればいいのに自分を正しいと思い込んでる
ワンマン社長には到底無理な考えなのでしょう— ダイマツ@情報発信+弾き語りびと (@daimatsu_guitar) April 14, 2020
社長は恐くて誰も逆らえないいかにもなワンマン社長なんだけど、社員を叱る社長の声があまりに恐いものでそれを聞いていた関係のない社員が体調を崩し、それ以来社長室のドアが閉められるようになったらしい。今はなんかそんな気分です。
— (@sawako68) April 13, 2020
このように、ワンマン社長によって苦しめられているのはあなただけではありません。
こんな人にはついていけない!ワンマン社長の特徴
それでは、ワンマン社長の特徴を見ていきましょう。あなたの会社の社長が、次の6つのいくつかに該当していれば、ワンマン社長確定です。
- 自分の考えが正しいと思っている
- 可愛がっている社員だけは特別扱い
- 話が二転三転する
- 社員をただのコマだと思っている
- 同族経営である
- 社内に愛人がいる
見事なほどに人格が壊れていますよね。どれほどクズなのか、それぞれ具体的に見ていきましょう。
①自分の考えが正しいと思っている
ワンマン社長は、自分の考えが正しいと思っています。なぜなら、曲がりなりにも現在の会社を築いたという実績を持っているからです。
たしかに、会社を作り、ある程度の規模にまで成長させたということは実力はあるのでしょう。しかしそれは「個」としての実力。会社は組織ですから「個」だけではどうにもなりません。
なかには、時代錯誤なワンマン社長もいます。「俺は夜中でも、マンションのドアをドンドン叩いて訪問営業した。家に入った客が買うまで何時間も居座った。お前らもそれぐらいやれ」みたいな。不退去罪で捕まりますよね。アホかと。
このように、ワンマン社長は過去の栄光にしがみついて生きています。自分以上にデキる人間は社内にはいないと思っています。傍から見たら滑稽でしょうけれど、彼のもとで働く社員からすればたまったものではありませんよね。
なお、ワンマン社長の中には本当に実力がある人もいます。そういった人は、周囲の考えも尊重し、組織化を意識しているものです。そのようなワンマン社長であれば、ワンマンぶりはむしろ頼もしいものといえるでしょう。
あなたの会社のワンマン社長はどうですか?
②可愛がっている社員だけは特別扱い
ワンマン社長は、可愛がっている社員だけは特別扱いします。可愛がっている社員とは、会社への貢献度が高い社員や、極端なまでのイエスマンが選抜されます。
実は私も、ワンマン社長から特別扱いをされていました。私は、特に仕事ができるわけでもなく、極端なイエスマンでもありませんでした。たまたま新事業展開の立ち上げ要員として中途入社しましたが、その事業内容に関する知見は私しかもっておらず、私に頼らざるを得ない状況だったからです。
ということで幸か不幸か、私はワンマン社長から重用されました。他の取り巻きたちとともに、昼食は常にワンマン社長と一緒でした。夜は小汚いスナックに連れていかれました。休日は毎週のように千葉でゴルフでした。
このようにワンマン社長に人生を売ったことで、自分の実力以上の給与をもらえました。ボーナスは、一般社員の何人分も出ました。給与明細を見て、「これだけの収入があるんだから、ワンマン社長の犬を続けるしかないな」と思ったものです。
ワンマン社長は、当時の私のような「犬」を周りに置いて特別扱いします。「犬」であり続ければ、普通以上の生活ができます。ですからそこから抜け出そうという発想がなくなります。その結果、より従順な「犬」に成り下がっていくのです。
一方、「犬」になれなかった社員はただのコマです。上手く機能しないコマは捨てて、別のコマを入れるだけです。
③話が二転三転する
ワンマン社長は、話が二転三転します。特に、勢いやヒラメキで成り上がってきたワンマン社長は、その傾向が強いです。気は強いけれども頭は悪いからですね。
ワンマン社長は王様ですから、自分の話が二転三転しても「ここは自分の会社で給料も自分が払っている。俺の指示は常に絶対だ」と思っています。
私も、ワンマン社長の話が二転三転する様を毎日のように見てきました。
営業マンたちに対して、「事務所に出社している暇があったら、朝イチから飛び込み(営業)しろ」と怒鳴りつけた翌週には、「なんで営業が誰もいないんだ。朝礼に出席しないなど会社を舐めている!」とブチ切れる。こうして数名の営業が辞めていきました。
話が二転三転している時点で、先が読めていないという頭の悪さをアピールしているのですが、そうかといって逆らえないのがワンマン社長の会社で働く社員たちの辛いところです。
④社員をただのコマだと思っている
上でも書いたとおり、ワンマン社長は一般社員をコマとしか見ていません。使えないコマは捨てて、新しいコマを入れるだけです。社員の生活など何一つ考えることなく、会社の数字だけしか見ていないのです。
たしかに、社長は会社の全責任を負っています。当事者意識のカタマリでしょう。数字を落としたら会社が潰れます。そうならないように、新陳代謝を活発にして優秀な社員(かつイエスマン)だけが残るような筋肉質の会社にしたいと考えているのかもしれません。
よって、ワンマン社長には次のような口癖があります。「嫌なら辞めればいい。代わりはいくらでもいるから」と。こうして多くの社員は、ワンマン社長への深い恨みを抱きながら辞めていってしまうのです。
⑤同族経営である
ワンマン社長は、同族経営に持ち込みます。妻を副社長にし、弟を経理責任者にし、息子を営業部長にするのです。もちろん、同族はみな役員です。
このように要職を身内で固めることで、身内を厚遇できます。さらに、ワンマン社長にとって不利益になりそうな情報を早期に収集することもできます。ワンマン社長からすれば、同族経営は良いことだらけです。
同族経営は、社員のモチベーションを大きく削ぎ落とします。頑張っても出世の見込みがないからです。また、親族というだけで要職についている彼らは能力が低いため、その下についてしまった社員は成果を出すことができません。結果、ワンマン社長からパワハラを受け、辞めていくのです。
あなたの会社は同族経営ではありませんか? 同族経営の結果、社員が不利益を被っていませんか?
⑥社内に愛人がいる
ワンマン社長は、社内に愛人を作る人が多いです。そして、面倒なことにその愛人を要職に置くケースも多い。
かつて私が働いていたワンマン社長の会社にも、ワンマン社長の愛人がいました。化粧が濃くて香水がキツく「あいつ使えねー」が口癖の、20代後半の女性でした。一般事務からいきなり総務責任者に抜擢されて社内はざわつきましたが、結局は愛人になったことによる昇進だったわけです。
その後が大変でした。まず、愛人と一般事務をしていた女性たちは、軒並み解雇させられました。ワンマン社長の悪口を言っていたことを、愛人が社長に告げ口したからです。自分も一緒になって悪口を言っていたくせに、です。
さらに、仕事もできないのに責任者になったものですから、部署を束ねることなどできません。部署のあちこちで問題が勃発し、それを社員の責任にしてネチネチとイジメまくる日々。他部署でしたがとても見ていられませんでした。
ワンマン社長の金と権力に惹かれて愛人になる人間などクズです。そのクズの下で働き、理不尽な扱いを受ける社員たちの悲哀は筆舌に尽くしがたいです。
ワンマン社長への有効な対処法
ワンマン社長の下でうまく働くにはどうすれば良いのでしょうか。有効な対処法を4つご紹介します。
- イエスマンに徹して気に入ってもらう
- 社長には理解できない分野で存在感を示す
- 圧倒的な結果を残す
- 違法行為は労働基準監督署に告発する
①イエスマンに徹して気に入ってもらう
ワンマン社長に逆らっても良いことは何一つありません。そこで、イエスマンに徹して気に入ってもらい、懐に入り込むという方法があります。
二転三転するワンマン社長の指示に合わせ、ワンマン社長の武勇伝を心酔している様を装って聴き、ワンマン社長の趣味にも付き合う。ワンマン社長から理不尽な要求をされたら、死にものぐるいで成し遂げる。
こうすることで、ワンマン社長の「犬」になれます。その後は、マトモは事を言って逆らわないかぎり安泰です。こういった人生、あなたはどう感じますか?
②社長には理解できない分野で存在感を示す
社長には理解できない分野で存在感を示すことで、ワンマン社長に可愛がられて「犬」になることもできます。
新規事業立ち上げ要員として中途入社した私がそうであったように。こうなれば給料は大幅にあがりますし、昇進もできます。
社長のワンマンぶりに最初の頃は理不尽さを感じるものの、段々と感覚が麻痺してきます。「犬」になったことで高給を得られるようになった場合は、「犬」である立場を守りたいという気持ちすら出てきます。
私はこういった事情が嫌になって転職し、ワンマン社長から離れました。しかし、私以外の「犬」たちは、今もなおワンマン社長に寄り添っているそうです。
③圧倒的な結果を残す
仕事面で圧倒的な結果を残すことで「こいつは見込みがあるぞ」と見いだされ、ワンマン社長の「犬」になれるかもしれません。給与の大幅アップや昇進が待っています。
「犬」になった後はイエスマンであることを意識しましょう。これでワンマン社長の会社が存続する間は、とりあえず金銭的には豊かな生活を送ることができるでしょう。心は荒みますけどね。
④違法行為は労働基準監督署に告発する
ワンマン社長の会社は、パワハラやサービス残業など違法行為が横行しがちです。こういった事実があれば、労働基準監督署に告発しましょう。調査が入り、是正勧告がなされますから。
ワンマン社長の会社で、一般的な会社のようにまともに働こうとすれば、この方法しかありません。とはいえ、これもリスクがあります。告発したことがワンマン社長にばれる可能性があるのです。
労働基準監督署は個人情報保護の観点から、告発者を会社側には開示しません。しかし、立ち入り調査時に重点的に調査されている内容を見れば、誰がどのような告発をしたのかはある程度予想がついていしまうのです。
このように、労働基準監督署への告発は有効ではあるものの、ばれるというリスクを抱えているのです。
ワンマン社長の下で働くことの問題点
ワンマン社長の下で働いていると、次のような大きな問題が生じるかもしれません。
- 自ら能動的に働かなくなる
- 心身を病む
- 自分もワンマン思考になってしまう
①自ら能動的に働かなくなる
ワンマン社長の下では、自分から能動的に働こうという意欲がなくなっていきます。なぜなら、ワンマン社長の指示や方針が二転三転するため、頑張ったことが無駄になることが多いためです。
仕事を自宅に持ち帰って徹夜で資料を仕上げたのに、その数時間後にワンマン社長の指示が変わり、せっかく作った資料はゴミになってしまった。こういうことはよくある話です。
こうなるとモチベーションは大きく落ち込み、「指示されたことをやればいいや」という心境になってしまいます。指示待ち人間、つまりワンマン社長の「コマ」の出来上がりです。
指示待ち人間ではまともな実績を出すことができません。よくあるコマとして、いずれ使い捨てされてしまうでしょう。
②心身を病む
ワンマン社長はパワハラ体質でもあります。社員を罵倒し、理不尽に待遇を下げます。嫌なら辞めろと言います。このような扱いを日常的に受ければ、心身が病んでいきます。
ワンマン社長にパワハラを受けたことによる自殺も、ニュースで見ますよね。社会人男性がうつ病になる理由の圧倒的1位は「仕事上のストレス」です。
あなたの心身は大丈夫ですか?
③自分もワンマン思考になってしまう
ワンマン社長の下で働いていると、働いている社員もワンマン思考になってしまうという危険性もあります。
ワンマン思考とは、「自分が養っているのだから、自分の言うことが絶対である」という考え方。会社で虐げられているぶん、家で威張りまくってしまうのです。
結果、家庭内不和に陥ってしまいます。
ワンマン社長の末路は?
このように社員を不幸にするワンマン社長。末路はどうなるのでしょうか。
まともな社員をコマとして扱って使い捨て、新しいコマを入れるということを繰り返していくと、限界が来ます。コマとして捨てられた社員がネットに内情を書き込んだり、労働基準監督署から是正勧告をされたり、パワハラを訴えられたりするからです。
こういった悪評は世に知れ渡っていきます。結果、求人を出しても人が集まらなくなります。求人サイトの目立つ場所に高額な広告費を出して掲載しても、応募者が集まらないのです。
実際、私が以前に働いていたワンマン社長の会社の現在がそうです。リクナビNEXTに毎月数百万円かけて大々的に求人広告を出していますが、人は集まらないそうです。多くの口コミサイトで「ブラック企業」だと悪評が立っているからですね。
結局、ワンマン社長に残るのは数名の「犬」と同族だけになります。業績は悪化し、倒産するでしょう。コマとして切り捨てられてきた元社員たちは、ザマミロ&スカッと爽やかの笑いが出てしょうがないでしょうね。喜びの宴を催すことでしょう。
ワンマン社長など、所詮は人の上に立つ器ではなかったということですね。
まとめ|ワンマン社長の下からいち早く転職しよう
いかがでしたか? ここまで見てきたように、ワンマン社長の下で働くことは人生を無駄にすることです。一刻も早くワンマン社長の会社から抜け出して、本来の人生を取り戻しましょう。
ただし、ひとつだけ注意していただきたいことがあります。次の転職先が決まるまでは、とりあえず会社は辞めないほうがいいですよ。会社を辞めて無職になると、金銭的にも精神的にも追い込まれてしまうからです。
そうならないためにも、ワンマン社長の会社だなと感じたら、すぐに転職活動を始めることをおすすめします。