チンパンジー

企業から内定をもらったけど、給与や始業日について相談したい。でも、希望を言ったら内定が取り消されてしまうかも。どうしたらいいんだろう…?

現役転職アドバイザーが、内定前後の企業との条件交渉、いわゆるオファー面談について解説します。オファー面談での確認事項や、オファー面談時の服装、オファー面談後の内定辞退の仕方など、オファー面談に関するあらゆることがわかりますよ。

オファー面談とは

オファー面談とは、企業が内定者の労働条件を調整するための面談のことです。

オファー面談により企業と内定者双方の条件が噛み合えば、企業から労働条件が記載され労働条件通知書が提示されます。これに内定者が署名・捺印して返信することで、入社が正式に決定します。

なお、内定後に労働条件通知書が提示されることもあります。この場合、オファー面談はないと考えるべき。オファー面談するまでもなく、労働条件はこれですよという企業側の意思表示でもあるからです。

なお、オファー面談を実施している企業は3割程度といわれています。企業がオファー面談を実施する場合は次のとおり。

企業がオファー面談を実施する場合
  • 募集条件と異なる内容での採用を提示する場合
  • 内定者の希望年収が給与体系以上のものである場合
  • 本人の能力の見極めのために、試用期間を要する場合
  • 他社からの内定も出ており、労働条件次第で内定辞退があり得る場合

ちなみに、オファー面談は選考ではありません。よって、通常のオファー面談の内容で内定が覆ることはありません(ただし、後述しますが、内定確定前のオファー面談は別です)。

オファー面談での確認事項

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オファー面談での確認事項とは、労働条件通知書に記載される内容であるケースが一般的です。労働条件通知書記載内容とは次のとおり。

労働条件通知書記載内容
  • 勤務開始日
  • 契約期間
  • 就業場所
  • 仕事内容・役職
  • 始業時刻と終業時刻・残業時間
  • 休憩時間
  • 休日
  • 給与・手当等
  • 給与の締日と支払日
  • 退職に関する事項

前述のとおり、内定者が署名・捺印した労働条件通知書を企業が受け取った次点で、採用・就業が確定します。

オファー面談時の服装

オファー面談時の服装は、考えるまでもなくスーツです。

時折、採用面接ではないことを強調したいのか、私服でのオファー面談を指定する企業もあります。この場合はオフィスカジュアルにしましょう。

オファー面談後の辞退の仕方

オファー面談後に、内定者側から内定を辞退するケースがあります。面談内容に不満があったり、面談後に何らかの事情が生じた場合等ですね。

この場合は速やかに内定辞退の連絡を企業側にしなければなりません。伝えづらいのはわかりますが、遅くなればなるほど企業側に迷惑がかかります。

伝え方は電話一択です。メールや手紙はありえません。自分の口で直接、誠意をもって謝罪しましょう。

なお、内定辞退の理由については、自ら積極的に伝える必要はありません。聞かれたら答えるぐらいで大丈夫です。

内定前のオファー面談

さほど評価が高くないにもかかわらず、企業が想定しているはるか上の年収について求職者が不退転の覚悟を示した場合、不採用となる可能性は高まります。

内定前のオファー面談は、通常のオファー面談とは異なります。面談での交渉が非常に難しいのです。

内定前ということもあり、求職者は、自分がどのように企業から評価されているのかわかりません。非常に高い評価を受けているのであれば強めの要求でも通るかもしれませんが、当落線上であれば要求内容次第で内定が出ないということも十分にありえるのです。

内定前のオファー面談で特に問題となりがちなのが年収交渉。企業側の想定している年収と、求職者側が求めている年収に乖離があるケースですね。

さほど評価が高くないにもかかわらず、企業が想定しているはるか上の年収について求職者が不退転の覚悟を示した場合、不採用となる可能性は高まります。

内定前のオファー面談での年収交渉の上手なやり方としては、どうしても譲れない最低額と、本来の希望額の2つを用意しておくということ。なんとしても内定を得たいという場合には、譲れない最低額は企業側の募集年収近くにしておくべきです。

年収以外にも、入社日、勤務時間、転勤の有無など、内定前に調整しておきたい事柄はあるかもしれません。しかし、まだ内定前ということもあるため、無理な要求はしないほうが無難ですよ。

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