ペンギン

上司が嫌いすぎてストレス。何ですぐにキレるのかな。カルシウム不足なんじゃないの?おかげで職場の雰囲気最悪。あんな上司、いなくなればいいのに。

嫌な上司がいると、仕事がしづらいですよね。ひどい場合は、会社に行くのが嫌になることだってあります。

筆者は会社で人事をしています。ときどき、社員から「上司が嫌すぎる」という相談を受けます。「え?あの上司が?」と思うようなこともしばしば。一緒に働いてみてわかる嫌な部分ってありますよね。

この記事では、嫌な上司にありがちな特徴と効果的な対処法を紹介します。最後まで読んでいただければ、これから上司に対してどのように接すればストレスなく働けるのかがわかりますよ。

嫌な上司の特徴13個

それでは、嫌な上司の特徴を紹介します。あなたの上司はどれに当てはまっているでしょうか。

特徴1 沸点低すぎ!すぐにキレる上司

怒られることは誰でも嫌なもの。頻繁に怒り散らすような上司は嫌われて当然です。

人にはセルフイメージというものがあります。自分の言動により自分で自分をイメージして(セルフイメージ)、さらにその言動が強化されていきます。

いつも怒っている上司のセルフイメージは、「自分はいつも怒る人間だ」というもの。自分にそう言い聞かせてしまうため、より一層、怒る人間であることに固執するようになります。つまり、より怒りっぽくなるという負のループ。

こうして、すぐにキレる上司は今後より一層キレやすくなっていくでしょう。南無。

特徴2 それ私のせい?責任転嫁する上司

自分の非を認めずに面と向かって責任転嫁する上司や、影でコソコソと自分のミスを他人になすりつけている上司。どちらも最低ですよね。

責任転嫁された方は、気分が悪いだけでなく、会社からの評価も下げられてしまう可能性だってあります。上司のせいで給料が減らされたり、出世が阻まれたりすることにも繋がるわけです。

嫌われて当然です。

特徴3 さっき言ったことと違う!指示がコロコロ変わる上司

記憶障害? それとも虚言癖? そう疑いたくなるようなほど、指示がコロコロと変わる上司もいます。

指示が変わると部下は混乱します。指示されてやっていた仕事はやり直さなければなりませんし、それに紐付いて他の人も動いていたら現場はメチャクチャになります。

挙句の果てに、「状況は変化する。最も新しい指示が正しい指示だ」なんて開き直る上司もいたりして。先を読んで指示を出すのが上司の役割なのにね。

特徴4 ネチネチうざい!陰湿な上司

やたらと嫌味っぽかったり、ミスをひたすらつついてきたり。

こういった陰湿な態度は相手を不快にさせるだけなのに、なぜかそれをやめない。「間違っていることを正してやっている」とでも思っているんでしょう。あるいは、人生に絶望している可哀想な人かも。

こういった陰湿な行為は、接する人全員を不愉快にしますよね。害虫のような存在です。

特徴5 それ私がやったのに…手柄を横取りする上司

これ、筆者も以前の職場で経験があります。

筆者が数日間かけて作成した営業資料を、当時の上司が、自分が作成したものとして上の上司に提出。その営業資料は全社採用されて、上司は評価が上がったそうですふーんよかったね。いま思い出してもイライラします。

手柄を横取りする上司は、ある意味根性があると思います。なぜって、もしそれが本人の手柄ではないことがバレてしまったら、後々追及されたり、評価を見直されたり(悪い意味で)するでしょうから。

特徴6 今日もかぁ…飲み会を強要する上司

飲みニケーションなんていう頭の悪そうな言葉が大好きな上司。たまにはいいかもしれないけれど、それが頻繁だとさすがにうざいですよね。

全額おごってくれるなら、まだいいかもしれない。でも、「ひとり1000円ずつ。残りは払うから」みたいに微妙に徴収されるのは、積もり積もれば結構つらいものです。

飲んだ後は相当疲れますし。だってその後、電車に乗って帰らなきゃいけないんですから。好きなドラマも見られないし。で、明日も仕事ですもんね。

ていうか、そもそも好きでもない上司と頻繁に飲んだって、楽しいはずがありません。毎回毎回、過去の武勇伝聞かされるだけだし。

ということで、飲み会を強要する上司は、嫌がられて当然です。

特徴7 それ私の仕事?自分の仕事を押し付けてくる上司

上司は部下に仕事の指示をするものです。ですから、上司から仕事が振られてきても、部下は基本的に文句が言えません。

とはいえ、明らかに「これは上司の仕事でしょ」という仕事が振られてきた場合は戸惑ってしまいますよね。面倒だから押し付けたんじゃないかとも思ってしまうでしょう。

こういう理不尽な上司からの仕事の押し付け、筆者も経験したことがあります。

ある日、上司から指示がありました。内容は、部署内の給与計算でした。本来であれば、総務の仕事であるはずなのに何で私? 筆者はそう思いました。

実は、上司は更に上の上司にインセンティブ制度の見直しを指示されていたらしく、最新の給与データが欲しかったとのこと。総務に頼むと社内で筒抜けになるため、自分でデータを作らなければならない、だそうです。

それを聞いて筆者は思いました。部署内全員の給料を知ることになるんだけど、さすがにそれはマズイよね、と。

この疑問を上司にぶつけると、「キミは自分の仕事内容をいちいち人に話しているのか」と返されました。

いやべつに、話はしないけど人の給料って知っていいものじゃないと思うし…という言葉を飲み込んで、筆者は上司の指示どおり同僚たちの給与計算をやりました、夜遅くまでかかって。

このように、上司に仕事を押しつけられると、釈然としないし、自分の仕事も進まないしで良いことありません。そんなことをする上司は嫌われるのは当たり前ですね。

特徴8 なんか嫌な感じ…人によって態度が変わる上司

人に対して露骨に態度が変わる上司も嫌がられます。

好きな部下は徹底的に可愛がり、苦手な部下は冷たく扱うなんてのは序の口。与える仕事や評価までえこひいきするようになることだってあります。

冷遇される方はもちろんのこと、そんな嫌な上司に可愛がられる方もいい迷惑ですよね。職場内に不満が溜まりまくってしまうことでしょう。

特徴9 たしかに私が悪かったけど…責任を取ってくれない

上司には部下の管理責任があります。部下のミスは上司のミスといってもいいぐらいです。しかし、中には部下のミスの責任をまったく負ってくれない上司がいます。

「お前、なにやってんだ!俺があれだけ注意したのに!客からクレーム入ったら、全部お前が対応しろ!」と怒鳴りつける。さらに、上に対して、自分の管理責任には非がないことを捏造を交えてアピールする。

ミスをしてしまった負い目があるため、こういった上司の暴挙には耐えるしかありません。そんな上司、目先の管理責任逃れはできたとしても、部署内では永久に信用されないでしょう。

特徴10 潔癖症?細かすぎる上司

あんた潔癖症?と言いたくなるほど、細かすぎる上司も嫌がられます。

たしかに、細かさが重要な仕事はあります。例えば、プレゼン資料づくりなどは、意味を伝えるだけでなく、良い印象を与えられるような資料にしなければならないでしょう。その際に、ミリ単位で画像位置などの修正を指示されるかもしれない。

曲がりなりにも上司です。少なくとも部下よりは経験が豊富なのですから、部下側が考えつかないような細かさを意識することはあるでしょう。細かい=悪いこととは一概には言えません。

とはいえ、明らかに常軌を逸した細かさを常日頃から発揮されては、嫌になるでしょう。せめて細かい指示になる理由を教えてほしいですよね。

特徴11 この人やばい…仕事ができない上司

仕事ができない上司も嫌がられます。

上司になるということは、本来ならば会社から能力や実績を認められているはずと思われがち。ですが、実際はそうでもないケースは多いんです。

例えば、営業成績が抜群に良くて出世したようなタイプ。営業スキルはあるけれど、部署を管理するスキルはないという場合があります。

こうなると、部下が起こしたトラブルに対して責任を持たなかったり、数字を上げさせるためにパワハラっぽくなったりします。管理職という仕事ができない上司ですね。

ほかにも、管理だけはできるけれど現場の基本的な知識すらない上司もいます。現場がわからないから適切な指示が出せない、相談にも答えられないという上司です。これも仕事ができない上司という烙印を押されます。

こういった上司は頼りにならず、むしろ部下たちの足を引っ張る存在。嫌がられて当然です。

特徴12 性格悪すぎ!他人の悪口ばかり言う上司

悪口や愚痴ばかり言っている上司も嫌がられます。

こういう上司はたいてい、自分のストレス発散や、自己正当化のために悪口や愚痴を言っています。こういったネガティブな言動は、周囲に悪影響を及ぼします。

脳科学的に、悪口を言われると脳内の海馬が萎縮してしまい、認知症になる可能性が上がるということも。悪口は傷害罪だー!

圧倒的な実力と部下たちへの愛があれば、むしろ美談になるんですけどね。プロ野球の故・野村監督とか。

特徴13 もうやだ…ハラスメントする上司

パワハラ、セクハラ、モラハラ、クワバタオハラ、いろいろありますよね。

ハラスメントは極めて悪質で重大な問題です。ハラスメントの事実により精神疾患や肉体的な負傷を負った場合には、傷害罪で刑事罰が課されることもあるぐらいです。

嫌がられる上司をはるかに通り越した大問題です。

嫌な上司への対処法11個

続いて、嫌な上司への対処法を11個紹介します。あなたの嫌な上司の状況にあわせて使ってみてください。

対処法1 挨拶にひと工夫加える

嫌な上司に対しては、次のように挨拶をしましょう。

  • 必ず自分から挨拶をする
  • 上司の名前を挨拶の頭につける。「〇〇さん、おはようございます」
  • 明るく笑顔で挨拶する

上司があなたのことを嫌っていたりコミュ障だったりした場合、無視をされるかもしれません。でも、めげずにこのような挨拶を続けましょう。

魚心あれば水心。上司の心のなかで、あなたに対してポジティブな感情が芽生えてくるかもしれません。

対処法2 報連相を徹底する

嫌な上司に対しては、報告・連絡・相談を徹底して行いましょう。

嫌な上司とは距離を置きたい。誰しもそう考えます。ですがそれは罠思考。距離をとればとるほど、上司は「嫌われている」と感じ、より一層あなたに対して嫌なことをしてきます。

また、報連相を疎かにすると、仕事上のミスや不利益も生じます。上司が嫌で仕事が雑になるわけにはいきませんよね。

ということで、嫌な上司に対しては、報連相を強く意識するようにしましょう。

対処法3 アドバイスはすぐに実践する

嫌な上司から受けたアドバイスは、すぐに取り入れて実践しましょう。

上司のアドバイスは、指示のうちのひとつです。指示に従わずにスルーした場合は、上司からは叱られ、評価は下げられます。

アドバイス(指示)に従った行動が遅い場合もスルーしたのと同じ。アドバイスを無視したことになってしまいます。

嫌な上司から何らかのアドバイスを受けたら、「ありがとうございます!」とお礼を伝え、すぐさまそのアドバイス内容を反映してみましょう。

対処法4 上司のミスをフォローする

嫌な上司が仕事上のミスをしたとします。これは大チャンス。全力で上司のフォローをしてあげましょう。

困っている時に助けてくれる部下ほどありがたいものはありません。あなたへの対応を見直さざるを得ないと考えるはずです。

これは社会心理学でいうところの「好意の返報性」。良いことをされた人は、良いことを返したくなるという心理が働くのです。

対処法5 周囲に上司の良さを言い回る

周囲に上司の良さを言い回ると、それが回り回って上司の耳に入ります。これにより、上司はあなたのことを好んでくれるようになるかもしれません。

人は、面と向かって褒められるよりも、伝聞で褒められた事実を知ったほうが信じます。

あなたが上司に対して「さすが〇〇さんですね!」と言っても嘘くさいと思われるかもしれない。でも、「〇〇さん(上司)ってすごいですよね!」と同僚に話し、それが上司の耳に入れば上司は信じるでしょう。

いかに嫌な上司でも、1つや2つは良いところはあるはず。なかったらお世辞でも構いません。周囲に対して、上司のことを褒めてみましょう。

露骨にやると周囲から変な目で見られるので自然にですよ。

対処法6 仕事で圧倒的な成果を出す

仕事で圧倒的な成果を出せば、嫌な上司はあなたの存在を無視できなくなります。しっかりと対応しなければマズイと思うようになるのです。

なぜなら、上司の上があなたのことを注目する可能性があるからです。優れた成果を出したあなたは、会社にとっては大切な存在。そんなあなたを粗雑に扱っては、上司が非難されることになります。

圧倒的な成果を出し続けて、いずれは嫌な上司を追い抜いてやりましょう。格好いいですよ。

対処法7 証拠を残す

話が二転三転する上司に対しては、証拠を残すことをおすすめします。

何らかの指示を受けた際、上司の目の間で必ずメモをとるのです。指示内容が後で変わったときには、このメモを見ながら変更した理由を尋ねてみればいいですよ。

これを繰り返していると、上司は「こいつ、面倒くさい」と思うようになります。うかつに指示内容を二転三転しづらくなります。

対処法8 人事に相談する

嫌な上司がいる場合、人事に相談するというのも一つの手です。一般的に人事の仕事は、会社が組織としてしっかりと回らせるというものです。上司と部下の関係が悪い部署を放置することはないでしょう。

とはいえ、会社によって人事の立ち位置は異なります。人事がうまく機能していない場合は、相談するだけ無駄ということもあります。

人事に相談する前に、先輩社員などに過去の事例を聞いてみてもいいかもしれませんね。

対処法9 さらに上の上司に相談する

思い切って、嫌な上司の上に直接相談するという方法もあります。

嫌な上司からすれば焦ります。自分の部署内での愚かな行いが暴かれるわけですから。

ですが、相談するときには最新の注意を払わなくてはなりません。相談内容が不確かだったり正当でなかったりした場合は、相談したあなたの評価が下がってしまうからです。

具体的な証拠を示しつつ、感情を抑えて論理的に、嫌な上司のせいで仕事に支障が出ていることを伝えましょう。

対処法10 異動する

上司が嫌すぎてどうしても耐えられないという場合は、異動を申し出てみましょう。

異動を申し出る際、「上司が嫌だから」という理由を伝えるのはNGです。感情で仕事をするなんて子供のようだと低評価を受けてしまいます。

嫌な上司のことは伏せて、異動することで自分のどのようなスキルがさらに活かせるのか、会社にどのような貢献ができるのか等、前向きな理由だけを伝えましょう。

対処法11 転職する

上記の対処法を試したけれど、どうしても状況が改善しないということであれば、残るは転職しかありません。

次の会社で、また新たな嫌な上司に苦しめられないように、転職活動では次のことに注意しましょう。

  • 仕事内容だけでなく、職場の雰囲気や社風を確認する
  • 人事評価制度を確認する

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。

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