
仕事のモチベーションが上がらない。会社に行くのが億劫だし、職場では最低限の真面目さを装っているだけ。こんな生活、いつまで続くのかな。モチベーションを上げることあできれば、仕事だって楽しくなるんだろうけど。
仕事のモチベーションが上がらないと、仕事は単なる苦行ですよね。生活するため、生きるためにしかたなく、嫌々やらなければならないという感じ。
こういった仕事のモチベーションが上がらないという状況を解消してモチベーション高く仕事をすることができるようになると、仕事は楽しくなります。やりがいを感じられます。明るい未来が見えてきます。
この記事では、仕事のモチベーションが上がらないというあなたに、モチベーションが上がらない主な原因を紹介したうえで、仕事のモチベーションを爆上げする方法を紹介します。
この記事を読み、そのとおりに実践することで、仕事のモチベーションが上がらないと嘆いていった日々は終わります。ぜひ、期待してくださいね。
仕事のモチベーションが上がらない原因は?
まずは、仕事のモチベーションが上がらない原因から解説しますね。
仕事のモチベーションが上がらない原因は、内的要因と外的要因とに分けられます。内的要因とはあなた自身による要因、外的要因とはあなた自身とは関係のない要因のことです。
内的要因と外的要因としては、それぞれ次のような例が挙げられます。
- 能力不足で仕事で結果を出せていない
- そもそも働くことが嫌い
- 体調が万全ではない
- 職場全体のモチベーションが低い
- 労働時間が悪い
- 職場環境が悪い
- 正当な評価が得られない
- 給与に対する不満がある
- 将来性のない仕事である
- 仕事に自由度がない
- パワハラ・セクハラ・モラハラを受けている
内的要因は、自分自身で解決することができます。心の持ちようを変えるということがポイントになってきます。
一方の外的要因は、外部に対して働きかける必要があります。働きかけた結果、解決するのであればいいのですが、他人のコントロールは難しいですよね。そもそも、働きかけようのない外的要因もありますし。
よって、内的要因よりも外的要因のほうが、解消のための難易度が高いということです。
仕事のモチベーションが上がらないことによるデメリット
仕事のモチベーションが上がらない場合、あなたには次のような大きなデメリットがあります。
- 会社に損害を与えてしまう
- 上司から怒られる
- 評価を下げられる
- さらにモチベーションが下がる(負のスパイラル)
- 成長するチャンスが回ってこなくなる
- 評価を下げられる
- 上司からコマ扱いされる
- さらにモチベーションが下がる(負のスパイラル)
- 人間的な魅力が失われる
- 将来への希望が持てなくなる
- 職場で孤立する
- さらにモチベーションが下がる(負のスパイラル)
もはや、人生終了といってもいいレベルです。仕事のモチベーションが上がらないことで、これほどまで多大なデメリットが生じてしまうのです。改善しなければ!
仕事のモチベーションが上がらない状態を克服することのメリット
仕事のモチベーションが上がらない状態を克服できた場合、夢のような日々が待っています。メリットをいくつか紹介しますね。
- 仕事のスピードもクオリティも上がる
- 上司から評価される
- よりやりがいのある仕事を任せてもらえる
- さらにモチベーションが上がる(正のスパイラル)
- 職場での人間関係が良くなる
- 仕事上のスキルや知識が身に付く
- よりやりがいのある仕事を任せてもらえる
- さらにモチベーションが上がる(正のスパイラル)
- 人間的な魅力が圧倒的に増す
- 上司・同僚から信頼されるようになる
- 明るい将来が見えてくる
- さらにモチベーションが上がる(正のスパイラル)
今からでも遅くはありません。仕事のモチベーションが上がらないと停滞するのではなく、次に紹介する克服法を実践してください。上記メリットのように、人生が変わりますから。
仕事のモチベーションが上がらないときの克服法
仕事のモチベーションが上がらないときの克服法は、内的要因と外的要因とに分けて考える必要があります。
なぜなら、あなた自身でコントロールできる内的要因のほうが解消できる可能性が高いため、内的要因の克服法から取り組むべきだからです。外を状況次第で効果が薄くなるかもしれない外的要因は、内的要因を試してから使ってくださいね。
仕事のモチベーションが上がらない原因が内的要因の場合
仕事のモチベーションが上がらない原因が内的要因によるものである場合、次の克服法を試してください。これだけで確実に仕事のモチベーションは上がりますから。
その仕事を完了できなかった場合のデメリットを書き出す | 「上司から怒られる」「良い仕事を任せてもらえなくなる」「雑務ばかり回されるようになる」「評価が下がる」「給料が下がる」「出世できなくなる」「リストラされるかもしれない」「同僚から見下される」「後輩から馬鹿にされる」「異性にモテなくなる」「職場で孤立する」等 |
その仕事を完了した場合のメリットを書き出す | 「上司から褒められる」「やりがいのある仕事を任せてもらえるようになる」「評価が上がる」「給料が上がる」「出世する」「いずれ幹部になれる」「同僚から頼られる」「後輩から尊敬される」「異性からモテる」「職場のメインメンバーになる」「仕事をすることが楽しくてたまらなくなる」等 |
この2つを行うことで、仕事のモチベーションは爆上がりします。
人は、利益を得ることよりも損失を避けることを優先します。このことは心理学では「損失回避の法則」と呼びます。
その仕事を完了できなかった場合のデメリットを書き出すことで、損失を回避したいという心理が強烈に働きます。これにより、半強制的にモチベーションが引き上げられるのです。
とはいえ、損失回避の法則による効果は長続きはしません。モチベーションを上げる初動への働きかけでは抜群の効果を発揮しますが、時間の経過とともに薄れてしまうのです。
これをカバーするのが、その仕事を完了できた場合のメリットです。利益を得ている姿をイメージすることで、それを追いかけるようにモチベーションが持続するのです。
このように、仕事完了の可否に関するメリットとデメリットを書き出すことで、心の状態をコントロールする。そうすることでモチベーションを爆上げし、さらに維持することができるようになります。
「書き出す」という行為は、とても簡単。ですが、書き出すための紙とペンすら用意することを億劫がる人が多いです。結果、頭ではわかっても実践する人はあまり多くないでしょう。
それではあまりにもったいないです。騙されたと思って、ぜひ一度、紙とペンを用意して上記メリットとデメリットを書きなぐってみましょう。
仕事のモチベーションが上がらないと嘆いていたことなど忘れるほど、モチベーションがもりもりと湧いてきますよ。
東京大学の池谷裕二教授は、大手教育関連企業のベネッセコーポレーションと共同実験を行い、人は15分に1回の休憩を挟んで作業(勉強)することで集中力MAXの状態を保てることを発見しました。これを利用し、中・長時間ぶっ続けで仕事をするのではなく、15分に1回の休憩を入れるように時間管理をしてみましょう(休憩時間は2~3分程度)。実際、筆者もこの手法を取り入れて仕事をしており、とても集中力高く働けている実感があります。ところで、15分区切りにすると仕事が中途半端になってしまうということもあるでしょう。その場合でも、無理やり休憩を入れてください。中途半端な状態で仕事を途切れさせることで、いわゆる焦らされたような状態になり、休憩直後から猛然と仕事に復帰できますよ。
仕事のモチベーションが上がらない原因が外的要因の場合
仕事のモチベーションが上がらない原因が外的要因の場合は、上記の内的要因のように簡単ではありません。不確実な外部に対して働きかける必要があるからです。
そのような前提はあるものの、仕事のモチベーションが上がらない外的要因に対する克服法が1つあります。それは、職場内で「軽い親切」をしていくということです。
「軽い親切」について、カリフォルニア大学が次のような研究結果を報告しています。
- 親切にされた側だけでなく親切にした側も、仕事に対して自主的に取り組むようになり、仕事・人生への満足度が上がった。
- 親切にされた側は、他人に対して親切にするようになった。
※「軽い親切」とは、数分程度で済む仕事の付き合いなど、負担がほとんどない行動のこと。
わかりやすく時系列にするとこういうことです。
- 職場のAさんがBさんに親切にした
- Aさん、Bさんともハッピー
- Bさんは誰かに親切にしたくなった
- BさんがCさんに親切にした
- Bさん、Cさんともハッピー
- Cさんは誰かに親切にしたくなった
- CさんがDさんに親切にした…
このように、職場内で「軽い親切」が伝染し、その結果、職場内の全員が仕事に対して自主的に取り組むようになり、仕事への満足度も高まるという現象が生まれます。
こうなると、マイナスイオンに満ち溢れた森林の中にいるように、職場にいるだけで心が満たされ、仕事にポジティブになれます。仕事でモチベーションが上がらないなどという人は、職場には一人もいなくなるでしょう。
ちなみに、このカリフォルニア大学での研究は、4週間という期間で「軽い親切」による変化を調べています。「軽い親切」は4週間ほどは意識的に行うようにしてみましょう。その後は、職場内では「軽い親切」が呼吸レベルで行われているでしょう。
「軽い親切」については、こちらの記事に詳しく書いています。よかったらチェックしてみてくださいね。
「軽い親切」でも克服できない外的要因への対処法
「軽い親切」により、職場全体が仕事に対して自主的に取り組むようになり、仕事の満足度も高まります。職場全体のモチベーションが上がり、パワハラ・セクハラ・モラハラもなくなります。
チームでの協働意欲も芽生えるため、仕事のサポートもし合うようになり、非効率による残業などもなくなっていくことでしょう。
このように、仕事でモチベーションが上がらない外的要因の多くをカバーできる「軽い親切」ですが、どうしても覆せないものがあります。それは、基本的な会社の制度です。
例えば、「業績を上げても年功序列のため給与が増えない」「昇給がない」「会社の将来性がない」といったような場合です。
このような会社の基本的な制度は、よほどの零細企業でもない限りは、社員一個人の力では残念ながらどうにもできません。たとえ「軽い親切」を試みてみても、仕事のモチベーションも上がらないままでしょう。
仕事のモチベーションが上がらないまま働き続けることのデメリットは前述のとおり。人生の3分の1を占める仕事の時間を無駄にするだけでなく、負のスパイラルによりモチベーションはひたすらに下がり続けていきます。ため息と愚痴しか出なくなるでしょう。そんな人生、嫌ですよね。
そうであれば、残るは転職しかありません。
仕事のモチベーションが上がらないという理由で転職する場合の注意点
仕事のモチベーションが上がらないという理由で転職をする場合、必ず注意してもらいたいことがあります。
それは、「好きな仕事」ではなく「得意な仕事」を選ぶということです。
「好きな仕事」と「得意な仕事」がイコールであれば、何の問題もありません。というか最高です。
しかし、「好きな仕事」だけれども得意ではない仕事だとすれば、それは選ぶべきではないのです。なぜなら、仕事での実績が出せないことにより仕事のモチベーションが上がらなくなるから。
例えば、「Webの仕事が好き&人と会うのも好き」だからといって、「Web広告営業」で実績を出せるかというと疑問ということです。
一方、特に好きでもないけれど「得意な仕事」であればどうでしょう。仕事での実績が出せますし、会社からの評価ももらえ、同僚からも慕われます。仕事でモチベーションが上がらないという状況に陥りづらくなります。
仕事のモチベーションが上がらないという理由で転職をする場合は、「得意な仕事」を選ぶようにしましょう。
下がってしまった仕事のモチベーションを引き上げる方法
ここまでは、仕事のモチベーションが上がらないことへの対処法、内部要因と外部要因とに分けて紹介してきました。
では、もともとは仕事のモチベーションが高かったにもかかわらず、何らかの理由によってモチベーションが下がってしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
この点、全米トップの精神科医と言われるマーク・ゴールストン医師が、モチベーションの回復法を提唱しています。次のとおりです。
①いま抱えているストレスが何なのか明確にする |
|
②(頭の中で)他人に責任をなすりつける |
|
③やるべきことをリストアップし、優先順位をつける |
|
④リストの優先順位のとおりに行動する |
このマーク・ゴールストン医師のメソッドの肝は、他人に責任をなすりつけることで溜まったストレスを解消できることです。これにより、脳内がクリアになり、仕事のモチベーションは快復します。さらに、タスクの優先順位付けの精度が上がるため、仕事の効率が上がります。
何らかの理由でモチベーションが下がってしまった場合は、このマーク・ゴールストン医師のメソッドを試してみてはいかがでしょう。
まとめ|仕事のモチベーションを爆上げさせる方法
仕事のモチベーションが上がらない理由には、内的要因と外的要因とがありました。
内的要因であれば、次の方法で仕事のモチベーションは爆上げします。
- その仕事を完了できなかった場合のデメリットを書き出す
- その仕事を完了した場合のメリットを書き出す
一方、職場環境や会社事情といった外的要因のモチベーション低下の克服法は次のとおり。
- 職場内で「軽い親切」を行う
- 「得意な仕事」に転職する
何らかの理由によって仕事のモチベーションが下がってしまった場合の対処法は次のとおり。
- いま抱えているストレスが何なのか明確にする
- (頭の中で)他人に責任をなすりつける
- やるべきことをリストアップし、優先順位をつける
- リストの優先順位のとおりに行動する
仕事のモチベーションが上がらないという状態は、上記により克服できます。よかったら試してみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。