
子持ちの30代はやっぱり派遣やパートで働くのが無難なのかな。働ける時間や曜日の問題があるから仕方ないよね。でも、やっぱり正社員の安定感がほしい気もする。子持ち30代でも正社員に転職できる方法ってないのかな。
現役転職アドバイザーが、子持ち30代女性が正社員転職で成功するために何が必要なのか、具体的に解説します。
※この記事は3分ほどで読み終わることができます。3分後、子持ち30代女性のあなたは、正社員転職するための道筋がはっきりと見えているはずです。
子持ち30代女性が正社員転職に不利である理由
まずは、子持ち30代女性が正社員転職に不利である理由から。次の3つです。
- 勤怠問題が難しい
- キャリアプランが欠如している
- 出産・育児によるブランク
理由1 勤怠問題が難しい
子持ち30代女性が転職に不利である最大の理由は、勤怠問題の難しさです。
子供の体調等の理由により、急な欠勤・遅刻・早退はどうしても発生してしまうもの。仕方がないとはいえ、企業側はダメージを負うことになります。
このご時世、暇な仕事などありませんよね。社員たちは皆、あくせく働いています。
その中で、子供の事情とはいえ、仕事に穴を開けてしまうということは、他の社員にしわ寄せが行くか、業務自体が滞ってしまうことになってしまうのです。
このような子持ち30代女性の事情に寛容な企業も増えてきてはいます。ですが、残念ながらそういった思考ではない、あるいは社内事情でそれが許されない企業が多いことも事実。
また、同じ能力の人材であれば、勤怠問題が起きる可能性が高い人材よりも、可能性が低い人材を採用したいと企業が考えるのは自然ですよね。
このように、勤怠問題の難しさにより、子持ち30代女性は転職で不利に扱われることが多いです。
理由2 キャリアプランが欠如している
子持ちの30代女性は、キャリアプランが欠如しているケースが多いです。
子持ちの30代女性は、育児・家事も考えなければならない場合が多く、自分のキャリアを考えたくても現実がそうさせてくれないからです。
保育園を利用したり、夫や親の協力を得たりすることで、育児・家事の負担を減らすことができるかもしれません。ですが、それでは補いきれないこともある。
キャリアの優先順位は、育児・家事と同列、あるいはキャリアのほうが後回しになってしまうこともあるでしょう。
一般的に企業は、キャリアプランが欠如した人材は正社員採用したがりません。キャリアプランが欠如した人材は、仕事に対するモチベーションが低く、短期的に退職してしまう傾向があるからです。
このようなキャリアプランの欠如した人材に対して、企業側は責任度合いの高い仕事を任せることができず、正社員として採用するには不向きと考えてしまうんです。
もちろん、すべての子持ち30代女性がキャリアプランが欠如しているわけではありませんが、とはいえ、こういった色眼鏡で見られているということは認識しておきましょう。
理由3 出産・育児によるブランク
子持ち30代女性は、出産・育児により年単位のブランクがあることが多いです。これは、仕事面でのスキル・知識等において大きなデメリットになる可能性が高い。
会社事情や仕事環境は、月単位・週単位・日単位で刻一刻と変わり続けています。それらに対応するには、常にその仕事に関わっていなければ厳しいです。
あるいは、そのような変化がなかったとしても、久しぶりすぎて忘れてしまった、ということもあるかもしれません。
これらの甘えを許してくれる企業は、多くはありません。企業が30代の求職者に求めているのは、即戦力であることですから。
子持ち30代女性が正社員転職で不利になる理由を3つ見てきました。平たく言えば、いつ休むかわからず、すぐに辞めるかもしれず、能力的にも不安である、ということです。
これらを論理的に覆すことができないと、「正社員としては厳しいけどパートなら…」という不本意な打診をされてしまうかもしれません。
そうならないように、どうすれば正社員転職できるのか、具体的に見ていきましょう。以下をチェックしてください。
子持ち30代女性が正社員転職に成功するための条件
子持ち30代女性が正社員に転職するには、次の5つの条件をクリアしなければなりません。
- 求人企業の意図を理解している
- 希望条件の優先順位をつけている
- 自分の強みを活かせる求人に応募している
- 選考対策をしっかりと講じている
- 素人ではなくプロのサポートを受けている
条件1 求人企業の意図を理解している
企業が求人募集をするのは、採用する人材により自社を成長させたり、欠員を補ったりしたいからです。当然ですよね。どの企業も利益を追求することが存在意義ですから。
つまり、「30代子持ち女性の生活を助けたい」「頑張る女性を応援したい」というようなボランティア精神を第一に考えて求人募集をする企業は皆無です。
こういった企業の求人募集の意図を理解していないと、企業に対してどのような貢献ができるかということよりも、条件面を重視して正社員求人を探してしまうようになってしまいます。
子供がいるから~、家事があるから~ではなく、求人企業の意図を理解することが正社員転職成功の1つの条件です。
条件2 希望条件の優先順位をつけている
希望条件に優先順位をつけることも、正社員転職成功の条件です。
子持ち30代女性には勤務時間、残業の有無、勤務場所、休日等、働く上での制限が多いですが、これらすべてを満たせるような仕事はないからです。
まずは希望条件をすべて書き出し、周囲の協力なども考慮しつつ、それらに優先順位をつけてください。
転職活動の状況によって、上から何位までの希望条件を含めて求人応募するかという調整をするということですね。最初はすべての希望条件に該当する求人を探し、なければ1つずつ減らしていくというように。
このような希望条件の順位付けができていないと、仮に正社員転職できたとしてもその後、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになってしまいますよ。
条件3 自分の強みを活かせる求人に応募している
出産・育児によるブランクがあるとはいえ、かつての仕事で培ったスキル・知識という強みがあなたにもあるはず。これを活かせる求人に応募することも、成功条件の1つです。
企業が考えることは、「この人を採用したら、会社にとってどのようなメリットがあるか」ということのみ。それを判断するために、書類・面接選考を通して、企業は応募者のスキル・知識を詳細にチェックするのです。
強みを活かせる求人でなければ、正社員転職はできない。そう考えて、過去の職歴から強みといえるものを見つけ、強みを活かせる求人を探しましょう。
条件4 選考対策をしっかりと講じている
子持ちの30代女性にとっては、選考対策をより入念に講じることも成功条件の1つです。
なぜなら、子持ち30代女性は、ごく普通の転職活動よりもカバーしなければならない問題が多いからです。
- 子供と勤怠の問題⇒周囲の協力を得られるようにしておき、勤怠問題は最小限であることをアピールしたい
- 出産・育児でブランクがある⇒ブランクがあっても即戦力であるとアピールできる根拠を伝えなければならない
通常の転職活動対策の他に、こういった対策・準備もしておくことも、子持ち30代女性の正社員転職成功条件です。
条件5 素人ではなくプロのサポートを受けている
素人ではなく、転職のプロのサポートを受けることも、子持ち30代女性の転職成功条件です。
上記のとおり、4つの成功条件をピックアップしてきましたが、どうでしょう? 大変だと思いませんでした?
実際、これらに対して誰のアドバイスも受けず、たった一人で臨むというのはとても厳しいです。
特に、「条件3 自分の強みを活かせる求人に応募している」と「条件4 選考対策をしっかりと講じている」は深刻。
「条件3 自分の強みを活かせる求人に応募している」では、そもそも自分の強みが何であるのか、把握することが難しい。
「条件4 選考対策をしっかりと講じている」は、企業情報の収集・分析、自己分析、説得力のあるアピール方法等、全てにおいて難易度が高い。
こういった問題に対して、家族や友人・知人といった周囲の素人にアドバイスを求めたところで、マトモな回答は得られません。必要なのは、転職のプロによるサポートです。
現役の転職アドバイザーである私が、子持ち30代女性に対して強力なサポートをしてくれる転職のプロを2社だけ紹介します。もちろん、完全無料のサポートです。
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子持ち30代女性必見!正社員転職に関するQ&A
いきなり歯切れが悪くなってしまいますが、できる場合とできない場合があります。
もしあなたがブランク前に、企業が求めるだけの実務経験を積み、スキル・知識が身についていたのだとすれば、正社員転職できる可能性はとても高いです。
多くの女性から支持されている転職エージェント【リクルートエージェント】と【パソナキャリア】の無料サポートを受ければ完璧です。
一方、あなたが強みとしてアピールできるスキル・知識をまったく持っていないとすると、残念ながら話は変わってきます。多くの企業にとって、採用する必要性をあなたに感じることはないため、厳しい転職活動となるでしょう。
とはいえ、もしあなたが「どうせたいしたスキルもないし…」と思っていたとしても、実は複数の経験を組み合わせたりすることで、強みとしてアピールできるスキル・知識があるかもしれません。
悲観的に自己完結して諦めるのではなく、転職エージェントに登録してプロのアドバイスを受けましょう。転職エージェントを利用したことで、それまで気付いていなかった自分の強みを発見できたという30代女性は多いですよ。
「なれません」とまでは言い切りませんが、とてもレアなケースです。
企業が30代の正社員に求めるのは、ある程度高度なスキル・知識です。平易な作業ができるだけで、正社員として採用という企業はほぼありません。
そして、派遣やパートとして入った場合、与えられる業務レベルは平易なものであることが多い。これでは、高度なスキル・知識を実務を通じて身につけることができず、企業側にもアピールできません。
あなたが派遣やパートで起業に入り、起業にとっていなくてはならないほどの存在になれるということであれば、その後の正社員採用はありえます。
しかしそれほどのスキル・知識を持っているのであれば、最初から正社員転職を狙ったほうが確実かつ早道です。
子持ち30代女性の実情を理解してサポートしてくれる【リクルートエージェント】と【パソナキャリア】をチェックしてみるといいですよ。
残念ながらとても厳しいです。未経験で正社員転職できるのは、20代までと思っておいたほうがいいですね。
とはいえ、100%不可能というわけではありません。
業種は未経験でも、同じ職種での十分な経験があれば転職できる可能性はあります。
例えば、かつて広告会社で経理担当をしていたのであれば、製造会社の経理として正社員転職できるかもしれないということです。
なぜなら、業種は異なっても職種さえ同じであれば、業務自体はあまり変わらないからです。
経験職種だけでなく、かつて所属していた部署の規模や部署内での役割といった様相も複合的に見ていけば、正社員採用されやすい企業が見えてくることもあります。
転職エージェントに相談してみてくださいね。家族や友人・知人といった素人の言葉を真に受けると、ズレズレになってしまうかもしれないので気をつけてくださいね。
経験した事務職の内容によります。
電話受け、来客対応、Office系ソフトでの書類作成といった業務のみということであれば、事務職への正社員転職は厳しいかもしれません。
なぜなら、そのような業務は派遣社員で十分回せてしまうからです。あえて正社員として採用するメリットが企業側にないのです。
事務経験のある子持ち30代女性が事務職に正社員で採用されるには、派遣社員では務まらないようなレベルの実務経験があることが大前提となります。
例えば、業務効率アップを図って業務フロー修正を提案・実施したというような、通常の事務職のレベルを超えた実務経験が必要ということです。あるいは、事務部門のマネジメント経験がある、という感じですね。
このような、派遣社員には任せられないようなレベルの実務経験があるのであれば、転職エージェントに相談してみましょう。
はい、必ず伝えてください。これらを隠して採用されても、後々トラブルに発展する可能性が高いからです。
子持ち30代女性が家事・育児を理由に時短や残業不可等の希望条件を伝えると、当然のことながら内定は出づらくなります。
これは仕方ないことです。そのようなネガティブな要因をリスクと考えて避ける企業が多いからです。
ネガティブな要因はあるけれども、他の応募者にはない魅力があるから採用したい! 求人企業にこう思わせるぐらいの上手なアピールが必要です。
アピールの仕方については、プロである転職エージェントに相談してください。とてもじゃないですが、個人で仕上げられるものではありませんから。
まとめ|子持ち30代女性はなぜ正社員転職に不利?成功するための条件とは?
上記をまとめます。
- 勤怠問題が難しい
- キャリアプランが欠如している
- 出産・育児によるブランク
- 求人企業の意図を理解している
- 希望条件の優先順位をつけている
- 自分の強みを活かせる求人に応募している
- 選考対策をしっかりと講じている
- 素人ではなくプロのサポートを受けている
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。