
30代で未経験職に転職することってできるのかな。できるとすれば、どんな仕事がおすすめなんだろう。未経験転職の流れも知りたいな。
転職アドバイザーである私・オーミヤのもとには、多くの30代の方から未経験職への転職相談が入ります。そして、実際に未経験職へ転職できた人、転職できたけれど後悔している人、思い直して経験職への転職をした人など様々。
このような経験から私が悟った30代の未経験職への転職方法を、以下、シェアします。
※この記事は3分ほどで読み終わります。3分後には、30代未経験でも転職しやすい仕事がわかるとともに、どのような流れに沿って行動すれば未経験転職が成功するかがわかっているはずです。
30代でも未経験の仕事へ転職できる?
30代でも未経験の仕事への転職は可能です。
リクルートワークス研究所のワーキングパーソン調査によると、30代の未経験職への転職状況は次のとおり。
- 同職種への転職:55%
- 異職種への転職:25%
- 無回答:20%
- 同職種への転職:61%
- 異職種への転職:27%
- 無回答:13%
このように、異職種(=未経験職)への転職は、30代前半・後半とも4人に1人程度ができています。正しいやり方をすれば、余裕で越えられる壁です。
30代が未経験でも転職しやすい仕事は?
まず、職種未経験者歓迎の求人割合について、マイナビの調査結果を見てください。
職種 | 未経験者歓迎割合 |
美容・ブライダル・ホテル・交通 | 94.7% |
販売・フード・アミューズメント | 93.6% |
技能工・設備・配送・農林水産 他 | 90.3% |
保育・教育・通訳 | 90.1% |
医療・福祉 | 84.9% |
管理・事務 | 83.3% |
公共サービス | 83.1% |
企画・経営 | 81.4% |
医薬・食品・化学・素材 | 80.1% |
コンサルタント・金融・不動産専門職 | 79.8% |
営業 | 78.4% |
クリエイティブ | 73.1% |
電気・電子・機械・半導体 | 70.0% |
建築・土木 | 69.2% |
WEB・インターネット・ゲーム |
57.1% |
上記は、職種未経験者歓迎の求人割合が50%を超えている職種をピックアップしたものです。
ほとんどすべての職種が該当しているという、ちょっと気持ち悪い結果になっています。これ、鵜呑みにしては駄目ですよ。
上記職種は、3つに分類できます。
- スキル・知識の習得が比較的容易な職種(美容・ブライダル・ホテル・交通、販売・フード・アミューズメント等)
- 深刻な人材難である職種(医療・福祉、技能工・設備・配送・農林水産 他、建築・土木、営業等)
- 本来、キャリアが求められるはずの職種(企画・経営、コンサルタント・金融・不動産専門職等)
「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」と「深刻な人材難である職種」は、たしかに30代が未経験でも転職しやすい仕事です。ただし、転職しやすいからといって軽々しく飛びつくと、給与が大幅に下がったり、ブラック企業だったりしますので気をつけてください。
他方、「本来、キャリアが求められるはずの職種」は、求人企業側が近い将来の幹部候補としての採用を考えていることが多いです。ポテンシャル面もじっくり見られ、キャリアプラン、学歴、資格、在職企業の規模なども評価の対象となるケースばかり。
職種未経験者歓迎とは謳っていますが、それはできる限り多くの応募を得たいという理由によるもの。実際ははかなりの狭き門なので入念な対策が必要です。
- 「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」「深刻な人材難である職種」は、転職しやすいけれども給与・条件が下がりがち。
- 「本来、キャリアが求められるはずの職種」は、給与・ポジションは良いけれども未経験転職は狭き門。
30代の未経験転職成功までの流れ
30代の未経験転職成功の流れは2種類あります。
1つは、「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」「深刻な人材難である職種」に対応した流れ。もう1つは、「本来、キャリアが求められるはずの職種」に対応した流れです。
「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」「深刻な人材難である職種」の30代転職の流れ
これらの職種の場合、転職難度は高くないため、基本的にどのようなルートでも転職は容易にできます。
転職エージェント、転職サイト、雑誌・チラシ、ハローワークでもOKです。
おすすめは、日本最大の転職サイトである【リクナビNEXT】です。掲載求人数は圧倒的で、リクナビNEXTでしか募集をかけていない企業も多数。
日本国内の転職者の8割が利用しているともいわれるお化けサイトですから、とりあえず使ってみましょう。条件を細かく指定して求人検索できることも魅力ですよ。
ところで、転職難度が高くない未経験職への転職で注意しなければならないことがあります。それは、求人票の内容と実態が大きく異なるケースがあるということです。
例えば、「求人票に残業なしと書いてあったのに、実際はサービス残業の嵐だった」「ずっと試用期間の低い給料のまま」という問題が多く起きています。
転職難度が高くないということは、裏を返せば、企業からすれば「誰でもいいからほしい」ということ。社員一人ひとりを大切にしようという意識が希薄な企業が多いようです。
よって、あなた自身で求人を探して応募するタイプである「転職サイト」「雑誌・チラシ」「ハローワーク」を利用した場合、あなた自身で求人票の内容をチェックするべきです。
この時に使えるのが、転職口コミサイトである【転職会議】です。転職会議は、あなたがこれまで在籍した企業の口コミを投稿すれば、他企業に関する口コミが無料で読み放題になるサービス。応募したい企業を見つけたら、転職会議で漏れなくチェックしましょう。
まとめると、
- リクナビNEXTで条件設定して求人探し
- 良さそうな求人があれば転職会議でチェック
- 問題なければ応募
これでOKです。
なお、転職エージェントを利用した場合、一応はチェックが入っているため、入社前後で条件が変わってしまうという悪質なケースは大幅に少なくなります。
おすすめの転職エージェントはこちらの記事にまとめています。この中の「30代前半×年収600万円未満」「30代後半×年収600万円未満」の転職エージェントをチェックしてくださいね。
「本来、キャリアが求められるはずの職種」の30代転職の流れ
「本来、キャリアが求められるはずの職種」に未経験で転職しようというのは、かなり虫のいい話です。難易度が非常に高い。
したがって、独力での転職活動はNGです。転職エージェントを使い、転職のプロであるキャリアアドバイザーにサポートしてもらってください。
おすすめの転職エージェントは、上記同様、こちらの記事にまとめています。
「おいおい、転職エージェント頼みかよ」と思ったかもしれませんが、そのとおりです。転職エージェント以外に道はありません。何らかの理由で転職エージェントが利用できない場合、「本来、キャリアが求められるはずの職種」に未経験転職はできませんので諦めてください。
まとめ|30代が未経験でも転職しやすいおすすめの仕事
これまでの内容をまとめます。
30代でも未経験の仕事へ転職できる?
- 30代の4人に1人が未経験職に転職しています。やり方を間違えなければ可能です。
30代が未経験でも転職しやすい仕事
- 「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」「深刻な人材難である職種」の仕事。
- 未経験者歓迎率の高い「本来、キャリアが求められるはずの職種」は、30代未経験の転職は厳しい。
30代の未経験転職成功までの流れ
- 「スキル・知識の習得が比較的容易な職種」「深刻な人材難である職種」は、【リクナビNEXT】で求人探し⇒【転職会議】で口コミチェック⇒応募しまくりという流れ。あるいは、転職エージェントに任せる。
- 「本来、キャリアが求められるはずの職種」は、転職エージェント一択。
ここまで、30代の未経験転職を書いてきましたが、本来的には、それまでの実務経験を活かしての転職活動が最も容易かつ良い条件を引き出せます。
なぜ未経験職にこだわっているのかについて再考することも、転職成功への近道だったりします。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。