上位キャリアに挑戦するための資格

ペンギン

30代で転職を考えてる。介護の経験はないけれど、介護職への転職ってどうなんだろう。やりがいはありそうなんだけど、勤務時間とか給料とか気になる。介護職の実態と、未経験でも転職できるのかが知りたいな。

現役転職アドバイザーが、介護職の実態を解説。さらに、30代未経験者が介護職に転職するための方法も紹介します。

※この記事は5分程度で読み終わることができます。5分後、介護職に興味があるあなたは、どうすれば希望の介護職に転職できるのかがわかっているはずです。

介護職の実態

それではまず、介護職の給料や職場の人間関係など、介護職の実態から見ていきましょう。

実態1 介護職の給料と平均年齢は?

厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職の給料と平均年齢は保有資格によって次のとおり。

保有資格 平均月給 平均年齢
介護支援専門員 351,280円 47.1歳
社会福祉士 332,900円 36.8歳
介護福祉士 310,620円 42.1歳
実務者研修 289,700円 43.7歳
介護職員初任者研修 281,550円 43.9歳
保有資格なし 260,560円 37.3歳
全体平均 297,450円 41.8歳

上記は額面ですから、ここから年金や社会保険料が引かれたものが手取りです。

例えば保有資格なしの場合は、条件にもよりますが月給20万円そこそこ。正直、低いです。

一方、注目に値するのは「社会福祉士」です。社会福祉士は平均年齢が30代半ばであり、平均給与も介護職の中では高め。

ただし社会福祉士は、18科目もの膨大な試験があり、合格率が25~30%程度と低めです。つまり難易度が高い。

さらには、受験するには福祉系大学卒でなければ数年間の実務期間が必要など、そもそも受験すること自体が困難であったりします。

数年後の目標としておくといいかもしれませんね。

実態2 介護職は体力的に厳しい?

はい、厳しいです。

被介護者の体を支えたりするなど肉体労働的があるため、腰痛に悩まされている介護職員は結構多いです。

とはいえ、事務系・カウンセリング系の介護職もあります。詳しくは後述します。

実態3 介護職の人間関係はどう?

介護職は女性が多い職場です。このことから、女性社会特有の人間関係が存在する職場は多いです。

そんなわけで、介護職の職場では、次のような人間関係の傾向があるといわれています。

  • 女性同士のグループができやすい
  • ひがみや陰口が多くなりがち
  • 役職とは別に、女性の中での序列が存在することがある
  • 意見の対立があると溝が深くなりがち

もしあなたが男性の場合は、ニオイや清潔さについても気を付けておきましょう。

実態4 介護職はハラスメント被害が多いって本当?

実際あります。特に女性の場合、介護職では被介護者からセクハラの被害を受けるケースがあります。

  • 体を触られる
  • 卑猥な言葉を言われる
  • 性的な雑誌やテレビを見せられる
  • 大声で威圧される
  • 人格を否定するような言葉(「バカ」「クズ」等)を言われる
  • 小突かれる
  • 「〇〇さんはやってくれた」と本来のサービス以外の内容を強要される

ここに書いているだけの私ですらイラつきます。

このようなハラスメント被害を被った場合、すぐに上司に報告しましょう。

実態5 介護職員が介護ウツになるって聞いたけど?

前述のハラスメントを受けた場合において、通常の介護施設であれば上司が改善を図ってくれます。

しかし、「そんなのは日常茶飯事だから」という空気の職場もあります。最低ですよね。

介護は心身ともに負担の大きな仕事。入浴介助や排せつ物の処理などもあるでしょう。夜間勤務で不規則な日常になり、生活リズムも安定しません。

そんな中、ハラスメントを受け続けているということでは精神的にキツくなります。介護ウツになってしまうのは当然といえば当然。

ハラスメント被害について上司に相談してもまったく改善が見込めないようであれば、労働基準監督署に相談をする、あるいは転職先を探すという動きをとりましょう。自分自身のために。

実態6 介護職のキャリアパスは?

介護職にはいくつかのキャリアパスがあります。代表的なイメージは次のとおり。

資格・研修 業務内容等
1 介護職員初任者研修
  • 介護職の基礎レベル。
  • 指示を受けなければ業務遂行できない。
2 実務者研修
  • 医療的ケアもできる。
  • 指示を受けなくとも問題なく業務を遂行できる。
3 介護福祉士
  • 介護実務のみならず、介護の現場のリーダー的存在にも。
  • 職場によっては資格手当がつく場合あり。
4 認定介護福祉士
  • 介護福祉士のリーダー的存在。

割とツッコミどころ満載ですが、あくまでもイメージということで。

ポイントは、介護系唯一の国家資格である介護福祉士。介護業界で長期的に働きたいという場合は、まずは介護福祉士を目指したいところです。

介護福祉士を取得した後は、認定介護福祉士として介護の現場を極めていくのもよし、ケアマネージャーを取得して介護対象者の介護プラン作成をするのもよしです。

マネジメントに興味があれば、将来的には施設長などを目指すという道もあります。

実態7 介護職で狙い目の施設は?

一言で狙い目といっても様々な考えがあると思いますので、3つのパターンに分けます。

  • ガッツリと介護に入り込んで介護のプロになりたいという場合は「特別養護老人ホーム」
  • 介護の仕事はしたいけれども負担は軽めがいいという場合は「(人員が充実している)介護付き有料老人ホーム」
  • 高齢者のために働きたいけど身体介護はちょっとという場合は「住宅型有料老人ホーム」

あなたにはどれが狙い目ですか?

介護職への転職

ここまで介護職の実態を見てきました。いかがでしたか?

ここからは、このような介護職への転職について解説します。

介護職に転職するメリットは?

介護職に転職するメリットは、主に次の3つと言われています。

  • 社会的貢献度が高いため、働いている意義を感じやすい。
  • 超高齢化社会のため需要が高く、未経験でも転職しやすい(再転職もしやすい)。
  • 将来性がある。

仮に、給与面、体調面、人間関係、ハラスメント等で介護職から一度離れたとしても、転職難度が低いためまた戻ってくることも大いに可能です。

また、介護業務や諸条件は現場により大きく異なります。現在の職場が合わかったとしても、ほかの施設であればピッタリと合うかもしれません。

このように、一つの職場に縛られないということは、介護職最大のメリットとも考えられますね。

職歴なしの30代だけど介護職に就職できる?

全業種から考えると、介護職は転職しやすい傾向にあることは確かです。が、誰でも転職できるというわけではありません。

短期間の転職を繰り返しているような場合は、書類選考で弾かれてしまうことがあります。

職歴が全くない場合は、納得できる理由を伝える必要があるでしょう。

また、面接選考において、服装や身だしなみが非常識だったり、発言内容が浅すぎたりした場合は、社会人スキルがないと判断されて落とされるケースもあります。

転職しやすい介護職だからといって舐めてかかると痛い目にあいます。

資格を持っていたほうが30代の介護職転職は有利?

介護職員初任者研修は難易度が高い資格(研修)ではありませんが、修了しておくことで最低限の専門性とやる気をアピールすることができます。

何もない30代未経験者と比べると大きなアドバンテージになりますよ。

30代で介護職へ転職できない人の特徴は?

経験不問、学歴も不問、それでも介護職へ転職できな人がいます。特徴は次のとおり。

  • 求人倍率が高い施設(高級有料老人ホーム等)に応募する30代未経験者
  • 勤務時間の制限が多い30代未経験者
  • 社会常識のない30代

介護職への転職活動をしているけれども内定が出ないという場合は、上記に該当していないかチェックして改善してくださいね。

30代なら介護職は派遣社員から入ったほうがいいと聞いたけど本当?

派遣社員から入る最大のメリットは、実際の現場を体験できることです。

前述のとおり、介護は施設・現場により業務の負荷や待遇が全く異なります。派遣は正社員のように期限の定めがない働き方ではないため、望ましい業務・環境でなければ短期間で辞めることができますから。

ただし、派遣契約期間というものがあり、この期間はおいそれとは辞めることができませんので注意してくださいね。

また、派遣社員から正社員雇用という道もあることはありますが、これはあまり期待できません。将来的に派遣社員から正社員に移りたいということであれば、過去にそのような実績のある職場なのか、派遣会社に事前に確認しておきましょう。

30代後半でも介護職の正社員になれる?

30代後半でも問題なく介護職の正社員になれます。

介護の現場は深刻な人不足であること、そして介護職全体の平均年齢は42歳ほどであるため、30代後半という年齢に違和感は持たれないからです。

次のような素養を備えていると30代後半でも正社員採用される可能性がグッと上がります。

  • 介護に対する具体的なモチベーションがある
  • ポジティブである
  • 清潔感がある
  • 勤務時間に融通が利く

正社員就業となると、派遣社員やパート・アルバイト社員よりも高位の仕事をしなければなりません。責任度合いも段違い。

そういった正社員という立場を任せられるためには、上記程度のことは当たり前に備えていなければならないということは、介護職に限らずあらゆる業種・職種に共通することですね。

30代介護職の転職先探しの際のチェック項目は?

介護職は、施設・現場によって業務内容や待遇が大きく異なります。そこで、次の項目は応募前に必ずチェックしておきましょう。

  • 被介護者と介護者の人数比(介護者1人あたり被介護者2.5名未満が望ましい)
  • サービス残業はないか
  • ハラスメント対策は講じられているか
  • 離職率は高すぎないか

面接の場で確認することは採否に影響する可能性がありますからやめましょう。事前にチェックですよ。

30代介護職転職のおすすめ転職サービスは?

30代の介護職転職で最もおすすめな転職サービスは次の2です。

介護求人ナビ
  • 介護職専門の転職サイト。
  • 約2万件もの正社員求人案件が掲載されており、未経験者歓迎案件も多数ある。
マイナビ介護職
  • キャリアアドバイザーによる手厚い正社員転職支援を受けられる介護職向け転職エージェント。
  • 介護職員初任者研修等、資格保有・研修修了者であれば利用可能。完全な未経験・未資格者は利用不可。
  • 対象地域は東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫。

まとめ|30代未経験の介護職転職

いかがでしたか?

介護職は施設・職場により環境も待遇も大きく異なります。上記を参考に、あなたの希望に合った介護職への転職を成功させてくださいね。

この記事があなたのお役に立てますように。